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視点:A

「何だァ!!」

「お前らぁあ!!」

しまった、見られていたのか。

どう対処しようか、と頭をフル回転させるが特に意味はなかった。

「ごーかっく♡」

満面の笑みでそう告げる者は他の誰でもない、はたけ君だった。

「合格?!何で?!」

春野君は心底驚いたように言葉を投げた。

「お前らが初めてだ。今までの奴らは素直に俺の言う事を聞くだけのボンクラどもばかりだったからな。」

...それじゃあはたけ君が受け持つ予定だった者達は全て不合格だった、という事になる。

薄々そうだろうとは思っていたが、やはりはたけ君、容赦というものを知らないね...。

「......忍者は裏の裏を読むべし。忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる。
...だけどな!仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズだ。」

“仲間を大切にしない奴はそれ以上のクズ”

この言葉が、私の胸の奥まで勢いよく突き刺さった。

刺された胸の辺りからドクドクと焼けるように熱い血が流れているような苦しさと、大きな雷に撃たれたような衝撃が身体中を駆け巡る。

「かっこいい...。」

無意識に、ぽつりと零した。

「これにて演習終わり、全員合格!よォーし!第七班は明日より任務開始だァ!!」

はたけ君は私の呟きに気付いていないのか、将又気付いていない振りをしているのか、私の呟きをかき消す様に大きな声を張り上げた。

「やったぁあってばよォ!!オレ、忍者!忍者!忍者!!!」

喜んでいるのも束の間、はたけ君は無慈悲にも縛り付けられたナルトを無視して帰って行った。

「どーせこんなオチだと思ったってばよォ!縄解けー!!」

括り付けられたナルトはジタバタと足を蹴りあげる。

全く、みっともないね...。

「ナルト、忍術には縄抜けの術という物があるだろう?」

あ、そうだった、と間抜けな声を零した。

君はどこか抜けてるね、ナルトの黄金色の頭をふわりと優しく撫でそう言った。

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平和ボケマンボウ(プロフ) - めろりさん» 応援ありがとうございます。期待に添えるようこれからも精進して参ります! (2021年3月7日 22時) (レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
めろり(プロフ) - 初めまして!めちゃくちゃ面白いです!これからも応援しています。 (2021年3月3日 3時) (レス) id: 47afdd6dc1 (このIDを非表示/違反報告)
平和ボケマンボウ(プロフ) - 3%さん» 応援ありがとうございます。楽しませる事が出来て光栄です。 (2021年2月22日 17時) (レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
3%(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。これからも更新頑張ってください!応援しています! (2021年2月21日 22時) (レス) id: ae08573136 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:平和ボケマンボウ | 作成日時:2021年2月2日 23時

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