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有村架純side

有村｢遥ちゃんは、どうしてもAと遥汰くんと自分を比べちゃってるみたいだけと、そんなことしなくていいんだよ。｣

遥｢え･･･？｣

私は遥ちゃんの頬にいくつも跡を残してる涙を指でそっと拭った。

有村｢遥ちゃんは、Aや遥汰くんの妹っていう前に青木遥っていう1人の人間なんだから。･･･っていっても、やっぱり兄弟の下の子って上と比べちゃうよね〜自分がその気なくても、親とか先生は比べたがるし。｣

遥｢そう･･･そうなんです！お姉ちゃんもお兄ちゃんも頭いいし運動もできるから･･･｣

有村｢うん、私もお姉ちゃんいるから分かるよ。だけど、こうしてお姉ちゃんもお兄ちゃんも居ないところに来たら、すごく楽じゃなかった？｣

遥｢はい･･･｣

有村｢その感覚でいいんだよ。遥ちゃんは遥ちゃんの楽しいようにすればいいし、そこにAも遥汰くんも関わってこないし関係ない。遥ちゃんが病気になっちゃったのも遥ちゃんは悪くないし、遥ちゃんが自分を否定する必要はないんだよ。｣

遥｢･･･｣

遥ちゃんの両目から、次々と涙が溢れてくる。

きっと、いろいろ悩んで分からなくなっちゃったんだろうな･･･

有村｢遥ちゃんは優しいね。お姉ちゃんとお兄ちゃんのことをすごく大事に思ってるから、色々悩んじゃうんだよね。2人に迷惑かけたくないって。｣

遥｢あ、たし･･･ずっと、2人がいやだった･･･お姉ちゃんはかわいいし背高いしスタイルいいし色んなことなんでもできるし･･･お兄ちゃんも勉強はそこそこだったけど野球だけは凄かった･･･なのにその妹の私はなんにもないしこんな病気になるしあと3年しか生きられないし･･･｣

有村｢3年･･･｣

遥｢3年しか生きられないなら、みんなに悲しまれないように、お姉ちゃんとお兄ちゃんだけじゃない、お父さんとお母さんの仕事にも支障が出ないようにみんなに嫌われようと思って･･･なのに･･･｣

あなた｢バカ！！｣

遥｢！？お姉ちゃん･･･？なんで！｣

あなた｢架純ちゃんがなかなか戻ってこないから心配になって来たの！･･･なんで家族に気つかってるの？遥はまだ16歳だし1番年下なんだからみんなに迷惑かけてよ･･･私たちは遥に何言われても何されても嫌いになることなんかないんだからさ･･･｣

遥｢で、でも私のこの状況がみんなに分かったらお姉ちゃん大変になっちゃう･･･｣

あなた｢そんなんどうってことないよ。｣

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