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有村架純~1~ ページ27

あなた｢今日はあったかいね〜｣

有村｢ね〜ほんとに。そろそろ桜咲くかな〜？｣

あなた｢咲いたらお花見行きたいな〜｣

有村｢いいね〜一緒に行っちゃう？｣

あなた｢行くー！｣

架純ちゃんとのデートはいつも服を買うと決まっている。

私のよく行くあのお店も架純ちゃんから教えて貰った。

それくらい架純ちゃんはオシャレさんで私の師匠だ。

今日も例に漏れず服を買いに行き、お互いお気に入りのものが見つかって今は、公園をぶらぶらお散歩中。

有村｢あと誰誘おうかな〜蒼汰君と〜いそむーと〜賢人君と〜さとみちゃん？｣

あなた｢あ、じゃあまっけんとかすずちゃんとか優子ちゃんも誘おうよ！｣

有村｢いいね！！賑やかだな〜みんな予定あうといいね。｣

あなた｢ねー。でもみんな忙しいから難しいかもね〜｣

有村｢1番忙しいのは確実にAだけどね笑｣

あなた｢そんなことないよ笑･･･あ。｣

有村｢ん？どうしたの？｣

あなた｢･･ううん、なんでもない。｣

有村｢なーに笑隠し事はなしだぞ〜｣

あなた｢･･･あの病院にね、ちょっと知り合いが入院してるの。お見舞いに行こうかなーって思ったんだけど、きっと面会拒否されてるからいいや。｣

有村｢Aを面会拒否する人なんているの！？｣

あなた｢うーん･･･まぁ、色々あって･･･｣

有村｢･･･でも、Aは会いたいんでしょ？｣

あなた｢会いたいよ。余命3年通告受けてるし。次いつ来れるかわかんないし。｣

有村｢3年･･･そんなに深刻なの？｣

あなた｢うん･･･｣

有村｢だったらなおさら会いに行かないと！私もついて行くからさ、一緒に行こうよ。｣

あなた｢いや、でも面会拒否されてるしせっかく楽しい雰囲気なのにしんみりしたら申し訳ないから、いいよ。今度また1人で来るよ。｣

有村｢･･･ほんとにいいの？｣

あなた｢･･･｣

有村｢ほら、行こう！｣

あなた｢･･･ありがとう。｣

その言葉に架純ちゃんはニコッと笑っただけだった。

受付のお姉さんに聞いてみる。

あなた｢あの･･･青木遥(はるか)のお見舞いに来たんですけど･･･｣

受付｢31号室になります。こちらにお名前とご関係をお書き下さい。｣

架純ちゃんの前で書くのは気が引けたが、素直に書いた。

有村｢面会拒否されてないじゃん！！良かったね！｣

あなた｢どうだろう･･･入った途端なにか投げつけられるかも･･･｣

有村｢えー、そんなことしないよ〜きっと。｣

会うのはいつぶりだろう･･･

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