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結局、初めて遥汰のお見舞いに行けたのは遥汰が入院してからだいぶ経ってからだった。
遥汰「姉ちゃん・・・」
遥汰は、足をぐるぐる巻きにされて、天井から吊るされた布に支えられていて、頭にも包帯が巻かれていてだいぶ痛々しかった。
遥汰自身、疲れきっているように見えた。
あなた「久しぶり。ごめんね、全然来れなくて。」
遥汰「ううん・・・テレビ、見てたから。姉ちゃん、忙しそうだったもん。あな番に出て、イエティの番宣やって。新しいドラマにも出るんでしょ。」
あなた「ん。で・・・怪我は、どう?」
遥汰「・・・うん。手術してもらったんだけど、まだリハビリ始まってなくて。ほんと、バカだよね〜。野球が楽しくて、チームに貢献できるのが嬉しくて、なのにMVPとか新人王とかの賞を貰うことでしか自分の実力確かめられなくて、もっともっと、って頑張ってたら、筋肉傷つけたり疲労骨折したり・・・ほんと、なにやってんだろ・・・体がついて行かなかったら、何やっても意味ないのに・・・」
あなた「・・・」
やっぱり、かなり精神的にも来てるみたいだ。
そりゃそうだ、中学から野球初めて8年間怪我したことないんだもん。
要領が良くてバレーでも野球でもずっとチームに貢献し続けてきた遥汰にとって、怪我で戦線離脱してチームに迷惑かけること、半年も野球が出来ないことはかなりしんどいことは姉の私でも想像に難くない。
あなた「遥汰さ、Twitter見た?」
遥汰「、へ?」
あなた「遥汰がデッドボール受けた時から私のとこにもずっと通知来てるから多分遥汰のとこえぐいと思うんだけどね、ファンの子たちのメッセージ、読んだ?」
遥汰「読んでない・・・今スマホ開いたらTwitterとかでチームの試合状況とか逐一速報で来てしんどいから・・・」
あなた「あんたね・・・翔太さんとか巨さんが心配して連絡してくれてるんだからスマホくらい見なさい。」
遥汰はいやいやという風に近くのテーブルに置いてあるスマホを取ると、内容を確認した。
嵐のツアーキーホルダーが少し揺れる。
遥汰「・・・っ」
あなた「わかったでしょ。応援してくれてる人いっぱいいるんだから変な言い訳せずにリハビリとか諸々頑張りなよ。私も顔出すから。」
遥汰「・・・ん。姉ちゃん、今度嵐の人達連れてきてよ。」
あなた「予定が合えばね。今嵐さんめっちゃ忙しいからいつになるかわかんないし来てくれるかわかんないよ。」
遥汰「ん、それでもいい。嵐さんに来て欲しい。」
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ユーロ(プロフ) - 共演は塩野瑛久君横浜流星君高杉真宙君志尊淳君佐野岳君飯島寛樹君でお願いしても宜しいでしょうか? (2019年6月18日 2時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
ユーロ(プロフ) - リクエストです主人公が紅一点で映画に出演するというのをお願いしても宜しいでしょうか? (2019年6月18日 2時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
ユーロ(プロフ) - 楽しく読んでいます (2019年6月18日 2時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼暉 | 作成日時:2019年5月12日 23時