one of the most popular actress〜9〜

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二宮｢A！お前、福岡行かなくていいの？｣

あなた｢福岡？なんでですか？｣

二宮｢なんでって･･･ネットニュース見てないの？｣

あなた｢あぁ･･･ちょっと充電危なくて。何かあったんですか？｣

二宮｢遥汰くん！！『ソフトバンク・青木遥汰、頭部死球で流血、緊急搬送』って！｣

あなた｢は･･･｣

慌てて私もネットニュースを見ると、その事で荒れていた。

なのに、肝心の情報はなにも出てこない。

わかったのは、翔太さんがピッチャーに激怒して退場処分をくらいそうになったこと、乱闘寸前まで行ったことくらいだった。

あなた｢･･･｣

もう、試合は終わったんだろうか。

翔太さんや今宮さんに聞いたら教えてくれるだろうか。

二宮｢A、福岡行った方がいいって。頭部死球なんて下手したら･･･｣

あなた｢いや･･･行きたいですけど、しばらく無理そうなんです。あな番と犯婚の撮影もありますし、『家族のような他人』の撮影もありますし。イエティの番宣とか舞台挨拶とかで色んな地方回んなきゃで･･･｣

二宮｢でも、｣

あなた｢大丈夫ですよ、あいつデッドボール当たったことないから慣れてないだけですよ･･･そうですよ、きっと･･･｣

こういう場合、姉として私はどうしたらいいんだろう？

今すぐ福岡に行きたい。

遥汰まで失いたくない。

頭部死球で亡くなった人だっているのに。

その時、翔太さんから連絡が来た。

『遥汰が目を覚ましました。検査の結果、軽い脳震盪だそうです。』

脳震盪･･･

『でも、それよりも深刻なのが･･･遥汰が足の激痛を訴えたのでドクターに検査してもらったら、腰や膝の筋肉が傷んでて、足が疲労骨折してたんです。全治には、半年はかかるって･･･』

半年･･･

『情けないです。まだ20歳にもなってないやつに疲労骨折させるくらい頼ってしまってたことが。』

そんな･･･翔太さんが悪いわけじゃないのに･･･

かずさんに翔太さんが送ってくれた情報を伝えると私と同じ反応をした。

二宮｢半年･･･そうか･･･。まぁでも、野球選手に怪我はつきものだから。これを機にゆっくり休んで欲しいよ、俺は。デッドボールもそんな深刻じゃなくて良かったし。｣

あなた｢ほんとですね･･･｣

今はまだ、そっとしておいた方がいいだろう。

今までデッドボールなんか受けたことがなくて、半年も野球が出来ないなんて現実を突きつけられた遥汰は、きっと今放心状態になってるか泣いてるかどっちかだから。

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