one of the most popular actress〜9〜

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2024年

遥汰｢･･･ん、姉ちゃーん、こっちこっち！｣

あなた｢ごめんね、遅れて。｣

遥汰｢だいじょーぶ。｣

あなた｢でも、なんで遥汰のチームのファン感に私が呼ばれるの？｣

遥汰｢俺一昨年のシーズンで新人王取って、それ以来ケガなしでここまで来てるじゃん？だから、球団のお偉いさんに呼んでいいよって言われたから。｣

あなた｢ふーん。翔平は？｣

遥汰｢もう会場で準備してるよ。盛り上がりがやばくて。｣

まぁ、そりゃそうだよなぁ、期待の日本人選手2人だから。

遥汰は翔平と同じエンゼルスに所属し、大リーグ1年目から試合にバンバン出てバンバン打って堂々新人王を受賞した。

翌シーズンも怪我することなく打ち続け、今や翔平と並んでエンゼルスの主軸だ。

あなた｢遥汰ってさー、なんでそんなに怪我しないの？｣

遥汰｢え、だって怪我ってやじゃん。痛いし、しばらく野球出来ないし。｣

あなた｢あの戦線離脱がよっぽど効いたんだね。｣

遥汰｢あれはまじでしんどかったなぁ。｣

まだ遥汰がソフトバンクでプレーしていた時。

確か、2019年だったかな。

ホームでの楽天戦で、遥汰はデッドボールを食らった。

楽天のピッチャーから放たれたボールは威力を落とさずに遥汰の頭に直撃。

ヘルメットをしていたとはいえ、遥汰は大量出血を伴ってその場に倒れ込み、救急搬送。

現場はあわや乱闘という所まで行き、試合は一時中断。

軽い脳震盪で済んだんだけど、問題はその後だった。

遥汰は足の激痛を訴え、医者に見てもらうと腰、膝の周りの筋肉が疲労しており、足は疲労骨折していた。

遥汰は約半年の戦線離脱を余儀なくされ、チームの三連覇も見れなかった。

リハビリを懸命に続けて、退院後チームの練習に参加するも感覚が掴めないのとボールへの恐怖でなかなか一軍復帰はできなかった。

それ以来、遥汰は怪我には人一倍気を配っている。

遥汰｢いや〜･･･あれはまじあの時のピッチャーに申し訳なかったなぁ。結果的に俺の戦線離脱とあのデッドボールは直接的には関係なかったじゃん。だけど何となくピッチャーが悪者風になって、本人も罪悪感が凄かったらしくて。病室への見舞い品凄かったもんなぁ。｣

あなた｢･･･うん。確かに凄かったね。｣

私が倒れた時も、たくさんの人がお見舞いに来てくれて、たくさんの見舞い品が届いていたことを思い出した。

私たち姉弟は周りの人達に支えられ、愛されて生きているんだと改めて実感させられる出来事だった。

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