AfterStory~遥汰~ ページ24
姉ちゃんと賢人くんが帰ったあとのこと。
遥汰「姉ちゃんマジウザイ・・・」
俺と姉ちゃんが一緒にいた事が学校中に広がり、俺はさっきより格段に声をかけられるようになった。
女子だけじゃなく、男子まで声をかけてくる。
遥汰「なんなの?俺は『青木A』の弟なわけ?俺は俺なんだけど!」
銀河「いやぁ・・・まぁでも分かるよ。あんな国民的女優とイケメン俳優に話しかけるより同じ学校の弟に話しかける方がよっぽどハードル低いもん。確かにお前は学年1、下手したら学校1のイケメンで野球部のスーパーヒーローだけどさ。ほんと、神様って不公平・・・なんでこんな才色兼備の2人を姉弟にしちゃったの・・・」
遥汰「・・・お前、そんな姉ちゃんのファンだったの?」
銀河「え、めっちゃファン!かわいいだけじゃなくて性格もめっちゃいいしスタイル抜群だし演技めっちゃ上手いし!」
遥汰「演技上手いかもしれないけど性格いいのはテレビだけだし・・・まじ自分のせいで俺が苦労してること知らないのまじムカつく・・・」
ひっきりなしに声をかけてくる女子や男子にぐったりする。
銀河「まぁ、落ち着けって。ほら、お前もうすぐ誕生日だし、なんか奢ってやるよ。」
遥汰「え?当日でよくね。」
銀河「いや当日のお前ぜってー忙しいだろ。ドラフトがあって入団会見とか球場見学とか。」
遥汰「・・・っ!!銀河、今何時!?」
銀河「今?1時半。」
遥汰「やっべぇ!2時にソフトバンクのお偉いさん来るんだった!着替えないと!」
俺は慌てて近くのトイレに駆け込み、制服に着替えた。
そして、髪を整えたりなんなりしてダッシュで応接室へ。
遥汰「はぁっ、はぁっ・・・すみません、遅れました、青木遥汰です・・・」
応接室には既に校長、副校長、学年主任、担任が緊張した面持ちで立っていた(もう何回もやってるのに)。
近くには複数のカメラマン達が準備している。
校長「青木くん、君は我が校の誇りだ。しっかりお話を聞いてくれ。」
遥汰「・・・うっす。」
『我が校の誇り』かぁ。
学校は随分と期待してくれてるもんだ。
ソファに校長と並んで座っていると、ガチャっとドアが開いて男性が2人入ってきた。
これが・・・後に俺が所属し、5年間お世話になるソフトバンクの監督と球団社長との出会いだった。
遥汰「青木遥汰です。お忙しい中、わざわざ来て頂きありがとうございます。」
校長「どうぞこちらへ。」
あぁ・・・さすがにちょっと緊張するなぁ。
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ユーロ(プロフ) - 共演は塩野瑛久君横浜流星君高杉真宙君志尊淳君佐野岳君飯島寛樹君でお願いしても宜しいでしょうか? (2019年6月18日 2時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
ユーロ(プロフ) - リクエストです主人公が紅一点で映画に出演するというのをお願いしても宜しいでしょうか? (2019年6月18日 2時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
ユーロ(プロフ) - 楽しく読んでいます (2019年6月18日 2時) (レス) id: 4c800c6e79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼暉 | 作成日時:2019年5月12日 23時