あくまでも同居人３ ページ9
いやーびっくりしたー。
平静を装ってはいたけど、内心めちゃくちゃ動揺していた。
しかし…20歳にしてあの色気ってどういうこと？
どんだけ経験積んできてるの？
「ジミンちゃん、恐ろしい子…」
そりゃね、私だってもういい大人だし、
正直言えば…したいっちゃしたいですよ。
しかもあんな可愛い男の子と！
けど…
けどさ…
あんな若くてイケメンなジミンちゃんに
8つも年上のアラサー女の相手させるってなんかすごく可哀想に思っちゃったのだ。
そんなこと気にしなきゃいいのかもしれないけど…
とにかく何とも申し訳ない気持ちになってしまった。
それに…気持ちが入ってない行為はやっぱりいやだしね。
だから私はジミンちゃんにそういうのを求めないことにした。
加えて言えば、絶対に恋愛感情を持たないようにしようとも思った。
好きになられたりしたらきっと迷惑だろうしね。
私はあくまでジミンちゃんを扶養するものであり、ただの同居人でいよう。
そうすればきっとこれから私達は楽しくやっていけるはずだ。
考えがまとまり頭がスッキリした私は再びベッドに潜って眠りについた。
---そのころのジミンちゃん---
寝室を出てソファーに腰掛けると、ヌナに言われた言葉が思い出される。
(いつも元気で笑顔でいて！)
そんなことを言われたのは初めてだった。
今まで優しくしてくれた女性達はみんな僕との行為を望んでいた。
それが当たり前だと思っていたのに。
ヌナは本当に不思議な人だ。
「……」
ヌナの肩に触れた手をじっと見つめる。
僕を気遣ってそういうコトはしなくていいよと言ってくれたんだろうけど…
なぜかそれを少しさみしく思っている自分がいた。
もしかしたら僕の方がヌナに近づきたかったのかもしれない。
そう考えると、きゅっと胸が締め付けられた。
ヌナはそんなの求めちゃいないのに。
これが恋愛感情なのかどうかはわからない。
けれどここで彼女と暮らしていく以上、この気持ちは封印するべきだというのははっきりしていた。
特別だと言われて嬉しかった気持ちも…
ペットのように可愛がられているだけかもしれないと思った時のやるせない気持ちも…
全部ひとまず心の奥に閉じ込めておくことにした。
その夜はなかなか寝付けなかった。
あくまでも同居人------終わり
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もりぞう(プロフ) - すみれさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (5月31日 11時) (
レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 素敵なお話ですね。 (5月19日 18時) (レス) @page28 id: edc49f412e (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - miiさん» コメントありがとうございます！好きと言ってもらえてとても嬉しいです(^^) (2021年8月18日 20時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - はい、好きー (2021年8月18日 7時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
もりぞう(プロフ) - けろるさん» コメありがとうございます！最高過ぎなどと言ってもらえて本当嬉しいです(〃ω〃)これからも頑張りますー(*´∇｀*)よろしくお願いします！ (2019年2月25日 22時) (レス) id: a002e2b5b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もりぞう
| 作成日時：2019年2月3日 20時
