ジミンちゃんと付き合っています。３【完】

サプライズバースデー９ ページ16

「えっと…その、あの……



や、やっぱりトイレはだめ！！ごめん！！」



どう考えてもそれだけは無理だ…という結論に至った。



ぎゅっと閉じた目をゆっくり開いてジミンちゃんの顔を伺うと、



「ぷっ…あははは！」



盛大に笑い出した。



「え？」




「ははっ……あー、ごめんごめん。冗談だよ。ヌナが焦ってるのが可愛くてついからかっちゃった」



「な、なんだぁ〜…冗談だったのか…


あーびっくりした」



「今日のサプライズのお返し。



ふふ、本当についてくると思った？」



ジミンちゃんが悪戯っぽくじっと見つめてくる。



「思ったよ…。ジミンちゃん目がマジなんだもん。



はぁー…だまされたー」



とりあえず本当にそういう趣味(？)の人でなくてよかった…。



ホッと胸をなでおろす。




「ヌナがついてきてほしいなら行くけど？」



「い、いいです！」



慌てて断るとまたジミンちゃんは面白そうにケラケラ笑った。





それから2人で後片付けをして、ふと時計を見るとすでに夜の10時を回っていた。



日付が変わる前に大事なものを渡しておかなくてはいけない。




「ジミンちゃん、ハイこれ、誕生日プレゼントです！」



「わぁ、ありがとう」



嬉しそうに微笑んで包みを受け取る。



「もうヌナからは何もないのかと思ってたよ」



「ごめんね！さっきのパーティーの時でもよかったんだけど、これは2人きりの時に渡したくて…」



「ふふ、冗談だよ。



僕はヌナさえいてくれれば充分だけど、プレゼント…用意しててくれてすごく嬉しい」



とろけるような甘い笑顔に胸がキュンとする。



はぁ、可愛すぎるー。




「開けていい？」



「もちろん！」



ジミンちゃんがいそいそとリボンを解いた。




「わぁ、これ…マフラーと帽子？」



「うん！ジミンちゃん寒がりだから使ってもらえるかなと思って」



「めちゃくちゃ嬉しい…。しかもこれ、僕の好きなブランドだ」



「ふふー、事前にリサーチしてたのです」



「もー、ありがと…。これから毎日着ける」



早速マフラーをくるっと巻いてくれた。



「まだ暑いんじゃない？」



「そうだけど…早く寒くならないかなぁ。



帽子もかぶってみよ」



ニット帽をすぽっとかぶる。



「可愛い〜！すっごく似合ってるよ」



「ほんとー？嬉しいな。


色もいいし、デザインも僕の好みだし、


さすがヌナのセンスは間違いないね」

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