ジミンちゃんと付き合っています。３【完】

サプライズバースデー５ ページ12

「大丈夫だよ。ひどいことなんてしないから。



一生大切に愛してあげる…」



そう呟いて私の髪にキスをした。



こ、これはいかん！！



ジミンちゃんが壊れてしまった！！



早く、早くネタばらししないと…



「…ごめん、ジミンちゃん」



「え？」



次の瞬間、私は渾身の力で無理やりドアを押し開けた。



「さよなら！」



「あっ待って！ヌナ！…」




驚いて引き留めようとする彼をなんとか振り切り玄関の扉を開けて外に飛び出す。



追いかけてくるかも…と、走ってエレベーターに乗り込んだけれどジミンちゃんが追ってくる気配はなかった。




ひとまずホッとしつつ、すぐさまテヒョンくんに連絡して集合を呼びかける。




TH「ヌナ〜、首尾はどうよー？」



エントランスに現れたテヒョンくんが呑気に手を振りながらこちらに向かってきた。



「やばいってー！ジミンちゃん怒ってるっていうかちょっと壊れちゃってる！これサプライズとかって許してくれないんじゃない！？」




あの様子からしてとても不安になってきた。




TH「だーいじょぶだって！ジミニは優しいやつだから笑って許してくれるよ。



お、ソヨンー、こっちこっち」



SY「遅れてすみませーん！さっきそこで花束受け取ってきました」



「ソヨンちゃんありがとう」



SY「いえいえー…ってAさん！顔が死んでますよ！？大丈夫ですか…？」



ソヨンちゃんが心配そうに見つめる。



さっきの壮絶なやり取りで私自身もかなりダメージを食らったみたいだ。




「大丈夫じゃないのー、ジミンちゃん激おこなのー。ていうか、おかしくなっちゃってる…


ね、早く部屋行ってネタばらししよ？」




TH「わかったわかった。そんな泣きそうな顔すんなって。


よし行こう」




そして３人でジミンちゃんの部屋の前までやってくると、テヒョンくんがインターホンを押した。



ジミンちゃん絶対怒ってるよなぁ。



無理やり逃げてきたようなもんだし。



大丈夫かなぁ…とヒヤヒヤしていたその時、



バンッ！と勢いよくドアが開いた。



JM「ヌナ！！」



と、叫んで出てきた彼を見た我々は完全に硬直する。




ジミンちゃんが…



ジミンちゃんが……



ジミンちゃんが泣いてるーーー！！！




JM「…え……テヒョンイ……？」



可愛いおめめからぽろぽろと涙をこぼしながらあっけに取られたように呆然と立ち尽くす。

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