67話 ページ19
「山崎馨さんの勝利！」
法螺貝の音が響く。残り時間はまだたっぷりあったのだが、2名の降参により馨の勝利で終わった。
「今回の旗印戦、相手は既に脱落しるので馨さんの獲得ポイントはありません」
「予想はしていましたが…………まあ、旗印戦をさせてもらっただけありがたいですからね」
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そういえばそんな事もあったなと、馨は遠い昔の事のように思っていた。
「以上が、馨さんの最初の旗印戦となります」
「…………改めて見るとえぐいな」
「誰ですか今えぐいとか言ったの！！ 聞こえていますからね！？」
ボソッと呟かれたが、馨の耳にはしっかりと聞こえていたらしい。ジタバタと暴れる彼女を加藤がどうどうと宥める。
「今の方々、そういえば見覚えが……」
「今の奴ら全員、武田の旗印戦でみやびちゃんに酷い事した奴らやわ」
「ええ！？」
中には所見の者もいるらしく、信じられないものを見るかのように馨を見ている者もいた。
「あはは……やっぱりバレてしまいましたか。あの時、みやび様になんて事を！ と思っていたもので。どうにか仇が取れてよかったですわ」
「馨〜！」
にこっと笑う馨を思いきり抱き締めるみやび。感動のあまり若干涙目だ。
嬉しくなって馨もみやびを抱きしめ返す｡
「あっ、私ったらつい呼び捨てに……」
「構いませんよ。みやび様がよろしければ、その……呼び捨てで呼んでいただきたい……です」
いつになく照れた顔の馨を見た全員の心に、何かがとすっと刺さった。
「馨」
「はい何でしょうみやび様」
「ふふっ、呼んでみただけです」
いちゃこらするみやびと馨。ほぼ全員が羨ましい……と言う顔をする中、みやびは珍しくドヤ顔をしていた。
「それでは続きまして、先日行われた旗印戦の記録映像を流します」
「ええいもうどうなでもなれ……」
項垂れながら、発端は金曜日だったなと思い返す。
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信長の『天下を獲る』の言葉を聞き、そのまま真っ直ぐ帰る予定だった馨の前に魔村がやってきた。
「馨さんに対し旗印が提出されています」
「えぇ……」
今そんな気分ではないのだが、と思っていると向こうの指定により明日行われるそうだ。
「はぁ…………」
今日2番目のため息が出た。どうやら今日は、作戦を練らねばいけないようだ。
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Chiharu(プロフ) - ミルクチョコさん» コメントありがとうございます！ なるほど、須賀君かっこいいですもんね〜！ ドラマ見たあとしばらくハマってました笑 犬飼君とか笑 最近更新なくてすみません！ 読んでくれてありがとうございます😭 (2023年1月13日 22時) (
レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ(プロフ) - 私は加藤くんですね！Chiharuさんのお気持ちわかります！まあ好きな理由はその役をやっている須賀健太君が好きなだけなんですけどねｗｗ (2023年1月12日 17時) (レス) @page8 id: 90f93b6301 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - オタくん♀さん» コメントありがとうございます！ これからもそう言っていただけるよう頑張りますね！ (2022年12月12日 18時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 好きです! (2022年12月10日 20時) (レス) @page30 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - ふゆうさん» コメントありがとうございます！ きゅんきゅんゲームはキンプリのライブDVDに収録されているコントコーナーのものです！笑 実際のセリフをほぼ丸パクリしてるだけですので……！ それでも楽しんで頂けたようで幸いです！ (2022年10月22日 18時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2022年10月7日 17時
