39話 ページ41
翌朝、馨は学校についてから加藤とは別行動を取っていた。
夜のうちに明智と連絡を取り合い、馨の役目は同盟の者がやる事とあまり大差ない事がわかった。が、1つだけ、馨にしかできない事を任されている。
それは、家康と会話ができそうならする事。彼が何を考えているのかを探ったり、少しでも足止めをする事だった。
「私にできるか、不安なところはありますがね……」
「あれ、馨おはよう。今日は加藤とは一緒じゃないの？」
「上杉様、伊達様。おはようございます。今日は所用で別行動なのですよ……あら？ もしかしてお2人もですか？」
「も、という事は君もか？ 馨」
何気なく名前呼びする伊達に目をぱちくりさせるも、馨はすぐに否定しようとすると、教室から秀吉の愉快な声が聞こえてきた。
「そうや！ 練馬に現れた俺に住民は大パニック。警察や消防団総勢50名が駆け付け、5時間に及ぶ格闘の末無事保護され、引き取り先の動物園ですっかり人気者に……てか誰か止めんか〜い！」
「ん゛ふっ」
想像したらあまりの面白さに吹き出してしまった。どうやら秀吉とみやびは明智の旗印戦の話をしていたらしい。
「でも、明智くんは家康くんからどうやって逃げるおつもりですか？」
「皆で匿うのさ」
「みんなで？ 皆さんは何故急に味方に？」
それは昨日、明智がたくさんの人に交渉をした結果だった。クラスメイトの中にも結構いるんですねと、馨は他人事のように飴を舐める。
流石に1人1人違う交渉をしているとは思わなかったが。
「ところで、豊臣様はどうして頬を膨らませているんですか？ 飴、いりますかしら。もらいものですけど」
「えっ、ええの！？ 嬉し〜！！ 馨ちゃん馨ちゃん、あ〜ん♡」
「仕方ありませんわね」
飴の包みを取り、口を開けて待ち構える秀吉の口に飴を突っ込む。
この時、秀吉は閃いていまった。弟ポジを利用すれば最大限構ってもらえるのでは？ と。結論を言おう。全くもってその通りである。
「うま〜！ あ、そんでな？ 明智は交渉を繰り返し、わずか半日で反家康同盟が出来上がったわけや」
秀吉がカモ〜ン！ と言うと続々と彼の周りに集まる反家康同盟の者たち。
「いやぁ、明智の行動力半端ないな。ナメてたわ」
「みんなで一丸となって明智君をかくまう作戦」
「そう。この旗印戦は壮大なかくれんぼだ」
「かくれんぼ」
「え、初耳なのですが……」
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タカコ(プロフ) - 嬉しいです！楽しみにしてます！ (2022年10月6日 11時) (
レス) id: e1a7229537 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - タカコさん» 旗印戦のあれこれは本編にねじ込む予定です。馴れ初めは番外編に入れてもいいかもしれませんね！ ご意見ありがとうございます！ 近日中に出す続編でも番外編について触れてみようと思います！ (2022年10月6日 11時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
タカコ(プロフ) - はい、最終回後の話やドラマでは無かったオリジナルの旗印戦、加藤くんと夢主ちゃんの馴れ初めなんかを読んでみたいです(*≧∀≦*) (2022年10月6日 8時) (レス) id: e1a7229537 (このIDを非表示/違反報告)
Chiharu(プロフ) - タカコさん» コメントありがとうございます！ 今のところ考えてはいませんが、こういうシチュエーションが見たい！ という希望が多く集まればやる可能性もあるとは思います。最終回より後の話を番外編にするのもアリですね🤔 (2022年10月6日 2時) (レス) id: 7076ed243d (このIDを非表示/違反報告)
タカコ(プロフ) - Chiharuさん、一つ質問します。この小説の番外編って作る予定は無いですか？ (2022年10月5日 23時) (レス) id: 3e1c504208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2022年9月25日 5時
