132話 ページ34
ひょいっと写真を取り上げ、私を膝の上に乗せて、ふろいどさんが説明してくれる。え、座らせる意味あった……？
「ココに、オレとジェイドも写ってる。そんで……一番隅っこに写ってるのが、昔のアズール！」
小さい頃は可愛かったんだ…………今なんて？
あずーるさんが絶叫しながらこっち来ようとしてるって事は、これは事実らしい。
「見るな！見ないでください！」
「おやおやアズール。急に元気ですね。もう少し寝ていては？ ここまできたら、諦めた方が気が楽ですよ」
「アズール、オメー昔こんなに丸々と太ってたのか！」
「可愛いですね！」
あずーるさんは真っ赤な顔で、涙目になりながら暴れている。それをじぇいどさんが宥めていた。
あと、でゅーすさんがすごい勢いで忘れてやれ！ と叫んでる。妙に真に迫ってるのは何でなんだろう。
「ふろいどさんもじぇいどさんもあずーるさんも、子供の頃はとっても可愛かったんですね〜」
「くそぉ……っ！」
「え、小さい頃でも可愛いって言われるの嫌でした？」
「違います……ッ！ ��モストロ・ラウンジ��の店舗拡大と、黒歴史抹消を同時に叶える……完璧な計画だと思ったのに〜っ！」
まさに、二兎追う者は一兎をも得ず、だ。この目で実例を見ることになろうとは……。
「同級生の卒業アルバムから写真屋のフィルムまで……昔の写真は全て取り引きで巻き上げ、抹消したんですが……博物館に飾られたこの１枚だけがどうしても合法的に処理出来ずにいたんです」
「だからって、他人の手を汚させようとするんじゃねーんだゾ！」
そこだけはぐりむに賛成。ユウ君達ですら写真を持ち出せたんだから、自分で取りに行けばこんな事にはならなかったのでは、と思ってしまう。
「別にいーじゃん。オレ、この頃のアズール好きだけどな」
おお、やっぱり幼い頃から一緒にいた友達は言う事がちが……
「今より食べでがありそうだし」
「食べようとしてたんですか！？」
ユウ君が突っ込むけど、私はお口を閉ざした。言えない。兄様の好物が蛸のお刺身で、あずーるさんの正体を知った時お醤油を持って行こうとしてたなんて、とてもじゃないけど言えない。
「……ううっ、もういやだ。今すぐタコ壷に引きこもりたい」
「駄目ですよ、あずーるさん。籠っちゃったらお話出来ませんし…………それに、その頃の貴方がいたから、今の貴方がいるんです。昔の自分を否定したら可哀想ですよ」
「睡蓮さん…………」
ラッキーカラー
あずきいろ
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ｵﾀｸの夢(プロフ) - 初めまして。突然のコメント失礼します。アンケートの答えは2でお願いします。 (2020年7月11日 21時) (
レス) id: 16ffb5e192 (このIDを非表示/違反報告)
メリ助(プロフ) - いつも作品を楽しみにさせてもらっています！アンケートは2でお願いします！続き頑張ってくださいっ！ (2020年7月11日 20時) (レス) id: edf0a2913a (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 2でお願いします！続き楽しみにしてます！ (2020年7月11日 5時) (レス) id: 90cb15719b (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 2でお願いします！無理せず更新頑張って下さい！ (2020年7月11日 2時) (レス) id: ad5ac1eb93 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 2で、お願いします (2020年7月11日 0時) (レス) id: 868bfc1b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2020年6月27日 16時
