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6話 利害の一致 ページ7

「ただし、条件があります。
私たちの質問に答えること、素性を明かすこと。」




うーん、と少し唸ってみる。
正直宿を提供してくれるのはありがたすぎる。
でも、でもだ。

こいつらさっきまで私に罵詈雑言吐きかけて、まるで珍しいものを見るような目。
そんな奴らの提供する宿に果たして泊まってもいいのか、と。


仮に奇襲をかけられたとしてもある程度の人数なら相手できるだろう。
だが相手のことを何も知らない。
この桃太郎一行がどれだけでかい組織なのか、さらに言えば侍を否定した彼女達がどのような戦法を取るのかも予想できないのだ。

それに、先程から少し考えていたのは。



(ここ、明らかに地球なのに江戸の面影がないよなあ…)



そう、地球であるはずなのに私の知っている地球と違う。

江戸とは違う地、とも考えたがこの建物の面影を見るに違う土地には思えないのだ。
そんな土地で野宿などありえない。

…つまり、選択肢は最初からひとつだったのか。



「…その話、乗ります。
先に言っておきますが、私に手出しするようなら容赦なく首が飛ぶと思ってくださいね。」



と、まあ一応牽制しておく。
うん、一応ね。




「分かりました。
…竈門くん、彼女を案内してあげてください。」



そう言い残して虫女は去っていった。

残ったのは数人の桃太郎と、このアホそうな竈門と呼ばれる男。




「今すごい失礼な目で見ましたよね。」



「見てません、アホそうだなと思っただけです。」



「いや失礼…」



なんてくだらない、本当にくだらない会話をしながら宿へと案内される。

右に曲がり、左に曲がり、さらに少し抜けた先。
彼女達が宿と言う建物が見えた。



中に案内されると、先程の桃太郎一行と似た服装をした人間がぞろぞろと見えた。

え、いやほんと怖いんですけど。

まあ怖がってても仕方ない。いざとなったら建物を全壊させれば…なんて物騒な考え。
あー、団長の思考回路が移っちゃったかな、なんてまた考えながらまた歩を進める。


少し廊下を歩いた先、ひとつの襖が見えた。


「ここで少し待っててください。」



そう言われ通された部屋はなんとも無機質で。
人が生活するような部屋ではなかった。

…拷問部屋?
にしては防犯の低い…とどのつまりここはどこだ、と。

何用の部屋なんだろう。
そう思いながら少し部屋を散策する。
…とは言ってもあるのはタンスが1つ。

7話 虫女→←5話 波乱すぎる



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設定タグ:銀魂 , 鬼滅の刃 , 神威   
作品ジャンル:アニメ
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ナルシスト - とても面白くていい小説ですね!これからも頑張ってください! (2020年4月17日 14時) (レス) id: 9f29b33a37 (このIDを非表示/違反報告)
mio - 更新頑張ってください!応援しています!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: 2668335830 (このIDを非表示/違反報告)
いるあ(プロフ) - とても面白いです。この感じだとオチは神威なのでしょうか?神威だととても嬉しいのですが、、、楽しみに更新を待っています。 (2020年2月16日 11時) (レス) id: 8f6ad57d8f (このIDを非表示/違反報告)
4o(プロフ) - 妖精・ナルルさん» ありがとうございます!これからも少しずつ更新しますのでよろしくお願いします( . .)" (2020年2月7日 2時) (レス) id: 14a215dd40 (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - 面白いです! (2020年2月6日 21時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:4o | 作成日時:2020年1月31日 4時

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