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21話 始祖 ページ22

「…無惨様。」




そう言って深々と頭を下げる。

無惨と呼ばれた男は俺に視線を移し、また男へとむける。

俺はその目を知っている。
…弱い者を見下す目。

視線を向けられた男は頭を下げ、無惨の言葉を待つ。



「人間相手に手こずるとは何事だ。
…十二鬼月も落ちたものだ。」




「…大変申し訳ありません。」




そして無惨は俺との距離を縮め、首元に手を添えそのまま爪を抉り込む。




「そんなんで俺が死ぬと思ってるの?」




「…は?鬼に、ならない?」




戸惑う表情を見せる無惨の首元に足を叩き付ける。

が、惜しくもそれはよけられるが予想済み。
一気に距離を詰め拳を振りかざす。



木材や塵が一気に宙に舞い、視界が悪くなる。

だがそんなことお構い無しに俺は番傘を振り、奴らにトドメを刺そうとしたのだが、それは叶わずまた距離を置かれる形になった。


…俺相手にここまで持つなんてなかなかやるなあ、なんて余裕の考え。



「…貴様、何者だ?なぜ鬼にならぬ、なぜ苦しむ素振りを見せぬ!」




「今から俺に殺されるのに質問なんて余裕だね。
…あ、でも不死身なんだっけ、鬼って。」




さっきの男も首飛んだのに死ななかったし、と付け加える。
関係を見る感じにこの無惨が親玉だろう。
ならば可能性として高いのは=無惨も鬼という説。

どうやってこいつらを殺すか算段は付いていないが、俺が負けるなんて万に1つもない。




「何者か答えろ!どこから来た!」




「俺は神威、海賊王になる男だよ。
どこから…うーん、答えるなら宇宙?」




「何を吐かすかと思えばくだらない。
真面目に答えれば鬼として生きる道を与えてやろうと思ったが…」



「ねえ、俺からも一つ質問。ここはなんて星?」




「ここは地球。浅草だ。
貴様本当にどこから来たんだ…?ただの迷子か。」





「地球?嘘つかないでよ。
江戸なのに天人を見かけないとか、この西洋風の建物とかありえないでしょ。」




「江戸?また随分と昔の年号が出てきたものだな。
貴様こそ天人など訳の分からないことばかり…」




昔の年号、その言い方がなにか引っかかる。
ここは俺たちがいた世界じゃないって仮説、それが事実なのだとしたら_____




「俺、まさかトリップしちゃった?」

22話 確信→←20話 鬼という存在



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設定タグ:銀魂 , 鬼滅の刃 , 神威   
作品ジャンル:アニメ
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ナルシスト - とても面白くていい小説ですね!これからも頑張ってください! (2020年4月17日 14時) (レス) id: 9f29b33a37 (このIDを非表示/違反報告)
mio - 更新頑張ってください!応援しています!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: 2668335830 (このIDを非表示/違反報告)
いるあ(プロフ) - とても面白いです。この感じだとオチは神威なのでしょうか?神威だととても嬉しいのですが、、、楽しみに更新を待っています。 (2020年2月16日 11時) (レス) id: 8f6ad57d8f (このIDを非表示/違反報告)
4o(プロフ) - 妖精・ナルルさん» ありがとうございます!これからも少しずつ更新しますのでよろしくお願いします( . .)" (2020年2月7日 2時) (レス) id: 14a215dd40 (このIDを非表示/違反報告)
妖精・ナルル - 面白いです! (2020年2月6日 21時) (レス) id: 428de63203 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:4o | 作成日時:2020年1月31日 4時

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