にじいろFamily #6

ハート ページ28

黄色side

夜中に寒くて目が覚めた。
やっぱり冬やな。

｢へっくしゅんっ、｣

やっぱり冬だ。

こんな夜は暖かいものを欲する。

布団から出て冷たい床に足を着く。

｢へっくしゅん、｣

赤｢…じゅんた、｣

｢ん？｣

振り向いたものの、それは寝言。

かわいいやつ。

暖房のついた部屋を無視して、リビングへと向かった。




｢…リビングの方が寒い｣

ソファに座って、ぼーとっとしながら、呟く。

暖房つけようかな。そう思いながらも、動くのが面倒でどうすることもできず。

そのまま寝落ちしました。



？｢…た、｣

？｢じゅ…た｣

？｢じゅーんた｣

｢ん、｣

緑｢じゅんた！｣

｢…あ、とも｣

日差しが入ったリビング。
もう朝なんや。

今日のモーニングコールはとも。

最高やん。

緑｢さむいね｣

｢うーん、今日寒いな｣

緑｢じゅんた、とものお布団でねんねする？｣

｢え？｣

緑｢とものおへや、暖かいの。｣

自慢げに、それでいてちょっと不安げにそう言ってくれた。

｢ありがとう、でも大丈夫やで｣

ありがとうなって言うと、心配そうに｢でも！｣って言われる。

どうしたんやろ。


緑｢あのね、のんちゃんとりゅうも居るの！｣

｢うん、とも起きるの早いな？｣

緑｢…だから、｣

｢ん？だから？｣

緑｢…んっ、ふぇっ、｣

｢もー、泣くなよー(笑)どしたん？｣

緑｢だからっ、ｸﾞｽﾞｯなんも、なぁぁいっ、｣

何もなかったから泣いたん？(笑)可愛いけどさ。

｢何もないんやったら何もないでええやん｣

緑｢じゅんた、来ないもんっﾋｯｸ｣

なんで、そんなに行かせたいんやろ…
まぁ、なんでもどうせ分からないから、

｢分かった分かった。とものお部屋行ってもいい？｣

って、折れることにした。


緑｢うんっ、いいよっ、｣

涙を引っ込めて俺の手を小さな手で握って引っ張る。

｢あ、待って待って｣

部屋を出る前に時計を見ると、

6:00.

なんで、ともはこんなに早起きなんやろうな。



ｶﾞﾁｬ

緑｢とも、のんちゃんとりゅうの真ん中！｣

俺、真ん中で寝るん？


緑｢だから、じゅんたも真ん中！｣

俺はええよ？ええけどさ、流星とのんちゃん、起きたら叫ぶで。


『ともやないーーーー！？！？』

『なんで淳太やねん！』

って。

でも、にこにこしてるともの前でそんなこと言えるはずもなく、結局

｢ありがとうな｣

こうなる。

緑｢とも、じゅんたのとなり！｣

｢おいで｣

暖房のついた部屋で…あれ、？

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