検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:28,684 hit

16 ページ17

−−−−
−−





.





前半のライブが終わり、設けられた休憩時間で観客たちは屋台を回ったり花見を楽しんだりと各々 好きなように過ごしていた。

私はというと、もうお腹はいっぱいだし、ライブは見られたしで、せっせと帰り支度をしていた。





「 なんだか、すごく嫌な予感がする…! 早く帰ろう 」





こういう嫌な予感、というのは大体が当たるものだ。

少しづつ大きくなる階段を上る音に肩を震わせ、私はゴミをまとめた袋やペンライト、放っていたブレザーを引っ掴んで、物陰に隠れる。





「 A!! 」





ほら、やっぱり、嫌な予感は当たるんだ。

ライブの直後に階段ダッシュなんてするから、さすがの衣更も苦しそうに呼吸をしている。





「 …A、いないのか? 」





身体を縮こませて、早くどこかに行ってくれとひたすらに願うも、足音はこちらへと近づいてきている。

お願い、やめて、今の私の顔を見ないで。





「 …見つけた 」

「 あ、い、さら… 」





視界に陰がかかって顔を上げると、息を切らして、汗を乱暴に衣装の裾で拭う衣更がいた。





「 な、何か用? 私もう帰るところなんだけど 」

「 ありがとな。ライブ、見ててくれただろ 」

「 は、はぁ〜!? 遊木くんのやつ…!! 」

「 真? なんでそこで真が出てくるんだ? というかお前ら、接点あったか? 」





衣更のぽかんとした表情に、全てを悟った私は顔を真っ赤にして立ち上がった。

こいつ、あれだけの観客を前にしながら私のことを見つけていやがったな…っ!!





.





−−
−−−−

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (93 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
323人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 衣更真緒 , Trickstar
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

M(プロフ) - すきだ.....😭❤️ (2月16日 14時) (レス) id: a77e48e959 (このIDを非表示/違反報告)
ここち(プロフ) - momoさん» momoさんありがとうございます!前もコメントしてくれましたよね! フォローもほんっとうれしいです!Twitterの方でも気軽に話しかけてくれるとうれしいです!! (2021年11月5日 0時) (レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
momo - あぁぁぁあ!!!!衣更くんめっっっちゃ好きなので、嬉しいです!!ぁぁぁぁぁ!!まだ読んでないから、明日の学校帰りの楽しみにしておこう。。あと、Twitterのフォロー失礼します!yomogiって名前の人です!更新頑張って下さい〜!! (2021年11月5日 0時) (レス) id: d97a5a4175 (このIDを非表示/違反報告)
ここち(プロフ) - ゆのみさん» コメントまじでありがとうございます。そう言ってもらえて本当にうれしいです…。しっかりと夢主像が伝わっていて安心しました。これからもどうぞ宜しくお願いします! (2021年11月4日 5時) (レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
ゆのみ(プロフ) - 突然失礼します!あの、すっっっごく、青春!って感じがして、すっごく良かったです!真緒くんはイケメンだし、夢主ちゃんはツンデレで可愛いし…続きが凄く楽しみです!応援してます! (2021年11月3日 22時) (レス) @page15 id: 19928cbf59 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ここち | 作成日時:2021年10月27日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。