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「 お父様、私は外した方がいいでしょうか 」
「 いや、司も聞いていなさい。関係の無いことではないからね 」
部屋の中央のソファに司と並んで腰をかけると、お義父さんは正面に座り、テーブルの上に一枚の書類を置いた。
小さな文字を追いかけはしなかったが、一番上には大きく「 夢ノ咲学院 新入生の皆様へ 」と書かれている。
「 司の入学が決まったことは、知っているかな 」
「 …聞いてないよ、司 」
アイドルになりたいとは聞いたけど、まさか本当に夢ノ咲学院へ行くことになるだなんて。
けれど夢へ近づけるのはおめでたいことだ。
「 すみません。直接 伝えたかったのですが、なかなかAと会える機会がなくて 」
「 ごめん、怒ったわけじゃないの。おめでとう、司 」
とはいえ、まさかそれだけのために私を呼び出したわけじゃあるまいし、とお義父さんを見る。
何か考えているようで、何度も顎先を手で擦っている。
「 今年から、新しくプロデュース科が設立されることになったんだ 」
「 へぇ！ プロデュースにも力を入れていくのですね 」
「 新設ということもありひとまずアイドル科での生活になるんだが、テストケースとして二学年に一人、転入することになっている 」
司が私とお義父さんをチラチラと見て、何か言いたげな表情をしているが、それよりも早く信じられない言葉が飛んできて、二人して硬直することになる。
「 A。プロデュース科に転科しないかね 」
「 ……何を、言っているんです。お義父さん 」
お義父さんが冗談を言うだなんて、と笑ったけれど、真剣な表情は崩れず、それが本気だということを悟る。
「 もうすぐ春休みに入り、私は進級します。普通科で培ってきたものだってゼロでありません。こんな時期に転科だなんてっ 」
「 Aは、将来を考えたことは？ 」
「 … 」
思わず前のめりになっていた身体をソファに預け、ひとつ深呼吸をした。
「 プロデュース科はきっと大変だろうけど、そこで学ぶことは将来に繋がる。今からでも遅くないんだ 」
「 けれどこんな急に転科なんて不可能でしょう！ 」
「 少し、口添えをすれば可能だよ 」
朱桜の名があれば造作もないことくらい分かっていたが、反論せざるを得なかった。
平凡な毎日をこれからも送ると思っていたのに、突然 現れた新しいレール。
どうしたらいい…？
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ここち(プロフ) - momoさん» momoさんコメントありがとうございます！ 自己満小説になっていないかと思っていたので、そういった意見をいただけて本当に嬉しいです。とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月3日 14時) (
レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
momo - めっっっちゃ好みです。。。Knights大好きだし話の展開っていうかもう色々ドストライクすぎてイッキ読みしてしまった、、あと泉くんイケメンすぎて惚れました…続き凄く楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2021年10月3日 1時) (レス) id: d97a5a4175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリ | 作成日時：2021年9月23日 4時
