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少しの間 流れた沈黙を破ったのは泉くんで、彼は「 あんたになら話してもいいかもね 」と。
これから話される事実がどんなに辛く苦しいものだろうと、受け止めなきゃ。
「 俺たちのユニットの名前は『 Knights 』。まずこれは覚えてよねぇ 」
そこからは言葉を挟む暇もないほど情報が流れ込んできて、私は感情をコントロールする暇もなく、常に真顔で聞いていた。
耳を塞いでしまいたい瞬間もあったけど、彼のことを知りたい一心で歯を食いしばって耐えた。
まず初めに、レオくんは音楽の才能に恵まれた天才作曲家であり、そして『 Knights 』のリーダーであること。
大元の組織から今の『 Knights 』へと分裂する前は、大所帯であったにも関わらず、誰一人切り捨てようとせずまとめて面倒を見ていたこと。
「 そういう連中はさ、王さまが頑張って用意したものを、曲を活用もせずに浮いた金で豪遊してんの。なのにあいつヘラヘラ笑っちゃって。ほんと、チョ〜うざぁい 」
「 ……優しい人だったんだね 」
泉くんがギリっと歯を鳴らした。
「 だから痛い目を見るんだよ、あいつは。ほんっと、馬鹿なんだから… 」
口調とは裏腹に悲しそうな表情の泉くんに、なんと言葉をかければいいか分からず、閉口する。
すると、嵐くんがテーブルに身を乗り出して、記憶を思い返すように天井を仰いだ。
「 そのあたりかしら、凛月ちゃんと出会ったのは 」
組織に入っていればそれなりに恩恵が受けられるから、と泉くんに半ば無理やりユニットに引き込まれたらしい嵐くんは、当時はレッスンに前向きではなかったのだという。
ある日 嵐くんと偶然 出会った泉くんが、彼を練習に付き合わせようとした時、校門前で寝転がっている凛月くんに出会った。
昼夜逆転体質の彼を体調が悪いのだと勘違いした泉くんが彼をレッスン室に連れていき、その恩返しをすることが凛月くんが『 Knights 』に入ったきっかけらしい。
「 そういえば大事なこと言ってなかったんだけど、この時 王さまは腕の骨を折って入院してるんだよねぇ 」
「 えっ！？ どうして、何か事故にでも？ 」
泉くんが一際 辛そうな表情を見せた。
今にも、泣き出しそうなほどに。
「 不良から猫 守って転けて、折った 」
「 …！ 」
「 なのに俺、そんなことも知らないで。乱闘騒ぎ起こすなんて馬鹿じゃないのって、怒鳴った 」
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ここち(プロフ) - momoさん» momoさんコメントありがとうございます！ 自己満小説になっていないかと思っていたので、そういった意見をいただけて本当に嬉しいです。とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月3日 14時) (
レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
momo - めっっっちゃ好みです。。。Knights大好きだし話の展開っていうかもう色々ドストライクすぎてイッキ読みしてしまった、、あと泉くんイケメンすぎて惚れました…続き凄く楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2021年10月3日 1時) (レス) id: d97a5a4175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリ | 作成日時：2021年9月23日 4時
