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「 よし、出来た 」
掃除が一段落して、ふぅ、と息を吐く。
今日も掃除で一日が終わりそうだと思っていると、カラン、と入口の扉に取り付けられていたベルが音を立てる。
どうせ今日もお客様は来ないんだろうな、と油断していたから、「 いらっしゃいませ 」の声が少し上ずってしまった。
「 開いてる…よね？ 」
「 空いてますよ。二名様、あ、三名様、ですか？ 」
グレーの髪の男性と、金髪の男性。
てっきりこの二人だけかと思えば、金髪の男性の背中で、黒髪の男性がすやすやと寝息を立てている。
「 宜しければあちらのソファのお席へどうぞ。他にお客様もいらっしゃいませんし、ゆっくりしてください 」
「 ありがと 」
黒髪の男性はそこそこ雑にソファへと放り投げられたが、変わらず気持ちよさそうな寝息を立てている。
その隣にグレーの髪の男性が、向かい合うように金髪の男性が座り、二人して大きくため息をついた。
なんだか・・・とても疲れているみたい。
「 お冷 失礼します。…ご注文お決まりでしたら、お声掛けください。もちろん、何もなくともゆっくりしていただいて構いませんよ 」
「 いや、そういうわけにはいかないでしょぉ？ なるくん、なんか適当に頼んで 」
「 えぇ〜？ すぐアタシに振るんだから 」
ナルくん、と呼ばれた男性は女性のような口調で文句を言いながら、メニューを開いて三人分のりんごジュースと、それからナポリタンを一つ注文してくれた。
グレーの髪の男性は「 カロリー… 」とボソリと呟いたけど、諦めたのか何も言わずにソファの背にもたれかかる。
「 かしこまりました。少々 お待ちください 」
キッチンへ戻りりんごジュースを用意しながら、お客様をちらりと見る。
夢ノ咲学院の制服だ。
多分、というより、確実にアイドル科だろう。
「 レオくん… 」
レオくんのことを知っているかもしれない。
彼に何があったのかも知っているかもしれない。
けど、今日 初めて来てくれたお客様にそんなことを聞けるはずもないし、そもそも私は普通科の人間だということを忘れてはいけない。
結局 何も聞くことは出来ず、ドリンクを提供したあとは、すぐにキッチンへ引っ込んで料理の用意をした。
「 はぁ 」
気づいたらレオくんのことばかり考えてる。
レオくん、今何してるのかな。
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ここち(プロフ) - momoさん» momoさんコメントありがとうございます！ 自己満小説になっていないかと思っていたので、そういった意見をいただけて本当に嬉しいです。とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月3日 14時) (
レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
momo - めっっっちゃ好みです。。。Knights大好きだし話の展開っていうかもう色々ドストライクすぎてイッキ読みしてしまった、、あと泉くんイケメンすぎて惚れました…続き凄く楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2021年10月3日 1時) (レス) id: d97a5a4175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリ | 作成日時：2021年9月23日 4時
