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『 おれがいなくなったらどうする？ 』
部活動の終了後、音楽室に残っているのは自分だけ。
レオくんに言われた言葉が頭の中をぐるぐると駆け回っていて、今日はあまり集中できなかった。
顧問にも指摘されてしまうし、いつもなら完璧なところもピッチがズレるし指は回らないしで散々。
どうして？
私はいつから一人の人間に心情を掻き回されるようになったんだろう。
「 諏訪？ もう最終下校時刻になるぞ、早く帰れよ 」
「 はい 」
未だに明かりのついてる音楽室の様子を見に来た顧問に声をかけられて、私はようやく腰を持ち上げた。
楽器をケースに収納して楽器庫にしまい、スクールバッグを肩にかけて音楽室を施錠する。
鍵を職員室に返してから校門を出ると、すっかり日は落ちていて、ほんの少しだけ歩くのを躊躇った。
「 はぁ… 」
今の時期は入学式での演奏のために練習を重ねているけど、私は完全に足を引っ張っている。
次期部長に是非、と顧問と部員のみんなから推薦されたというのに、これではみんなに愛想をつかれてしまう。
「 レオくん、なんであんなこと聞いたんだろ 」
一週間経っても、二週間経っても、彼は変わらずに私のところに来てくれるし、その話が出ることは無い。
けど、いつかふらっといなくなるんじゃないかと思う時はある。
「 A？ 」
その時、背後から名前を呼ばれた。
随分と懐かしい声に、真っ先に幻聴を疑った。
「 A 」
返事を出来ずにいると、その人はもう一度 私の名前を呼んで、こちらに歩み寄ってきた。
足音が私のすぐ後ろで止まり、小枝が折れた音で意識がはっと浮上する。
「 司 」
「 やっぱり、Aでしたね。もう外は暗いのに女性が一人ではDangerousです。お手をどうぞ、Escortします 」
「 どうしてここに 」
「 夢ノ咲学院を見学しにきた桃李の付き添いです。大人たちは、最後の最後に私が彼を説得してくれると期待していたのでしょうが、結局いつもの如く喧嘩別れしてしまいました 」
会ったことは無いけれど、何度か名前を聞いたことはあったから、それが彼のもう一人の幼なじみだということは知っていた。
私の幼なじみの朱桜司は、子供の頃と同じように私の手を取って少し前を歩く。
「 A 」
「 何？ 」
「 私も、Idolになれるでしょうか 」
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ここち(プロフ) - momoさん» momoさんコメントありがとうございます！ 自己満小説になっていないかと思っていたので、そういった意見をいただけて本当に嬉しいです。とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月3日 14時) (
レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
momo - めっっっちゃ好みです。。。Knights大好きだし話の展開っていうかもう色々ドストライクすぎてイッキ読みしてしまった、、あと泉くんイケメンすぎて惚れました…続き凄く楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2021年10月3日 1時) (レス) id: d97a5a4175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリ | 作成日時：2021年9月23日 4時
