24話 ページ25
ASide
私がポメちゃんの入った空気穴の開いている可愛い箱を抱えて帰路につく頃にはさとみくんは帰ってきた。
『さとみくんどこ行ってたの?』
さ「んー?ナイショ」
『え〜気になるよね?るぅちゃんも』
る「気になるね〜」
さ「ま、いずれわかるよw」
『え〜わかったよぉ』
ちょうど太陽が真上にくる超暑い道を3人で歩く。
ま、正確にいえば3人と1匹だけど。
本来なら、この曲がり角でるぅちゃんたちと私はお別れなんだけど送ってくれるらしい。
さ「るぅと今日配信すんじゃないの?」
る「あ、確かに……忘れてた、ごめんAちゃん!送れない!」
『ううん!今日は付き添ってくれてありがとね!』
る「うん、じゃあまた今度!」
と言って手を振ってくれたるぅちゃんに手を振り返しながらどんどん小さくなるるぅちゃんの背中を見つめる。
さ「行くか」
『うん』
他愛もない会話を永遠としていると、私の家にすぐに着いてしまった。
さ「じゃまた今度な」
『うん。さとみくんも付き添いありがとね』
さ「おう。あ、これ早めの誕プレ」
『え、?』
さ「だいぶ早めだけど気にすんなwwちゃんと面倒見てやれよ〜」
『え、う、うん。ありがとう!また今度ね!』
さとみくんがくれたのは、私の持っているポメちゃんの入った箱と同じ大きさくらいの箱。
家に入ってしっかりと手を洗い、まずはポメちゃんを箱から出す。
箱に入っている間、しっかりと大人しくしていた良い子なポメちゃんを撫で回す。
ずっと気になっていたさとみくんからもらった箱を開けてみると……………
なんとそこには私が飼いたがってたマンチカンの猫ちゃんが入っていた。
くりくりの瞳や短い手足、愛くるしいフォルム………。可愛すぎる!!!!
あっさとみくんに電話!!!
まだ帰ってる途中だったのか、すぐ電話に出てくれた。
『さとみくん?!猫ちゃん!!!』
さ「お〜喜んでくれた?迷惑だったらごめんだけど」
『迷惑なんかじゃないよ!!逆にいいの…?高かったでしょ…?』
さ「全然?迷惑じゃなかったら良かったわ。可愛がってやれよ?」
『うん…!精一杯可愛がる…!ありがとうホントに…』
さ「喜んでもらえたなら俺も嬉しいよw」
『ありがとぉ〜絶対さとみくんの誕プレ良いやつ買うわ…』
さ「まじ?楽しみにしとくww」
『うん!じゃ今日は本当にありがと!また出掛けようね』
さ「お〜。じゃまたね」
と言って切れた通話。
いやかっこよすぎんだろ………
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作者名:瀬。 x他1人 | 作成日時:2019年8月19日 9時