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「……はぁ」
ため息をついた蘭は下にいる男を一瞥すると
ゆっくりと立ち上がった。
その手には男の血が大量についている。
蘭が立ち上がると共に、くっついている(へばりついている)私も一緒に立ち上がると、蘭が私にチラリと目を遣った。
「…ずっとくっついてんの？
俺はそれでもいいけど♡」
『…』
「…A？」
一瞬笑顔が崩れ、
心配そうに私の顔を覗き込んでくる蘭。
『1人だと立てないです。』
「……」
「……」
近づいてきた竜胆が蘭と一緒になって私のこと(プルプルしている足)を真顔で見つめてくる。
このやり取りもいつも通りだ。
「…に、逃げろぉ！！」
この和んだ雰囲気にやっと動けるようになったのか
一斉に走り出す不良たち。
「どうする？兄貴」
「……A、どうして欲しい？」
蘭は逃げていく男たちを見つめながら、
突然私に話を振ってきた。
『…え、』
いやどうして欲しいって…
『…帰りたい』
「…ん」
『2人と帰りたい』
「え」
立てないことを理由に蘭にしがみついている私だけど
腰に回す腕の力を更に強めてみた。
私なりの甘えだった。
「…やべぇ竜胆、今すぐここでぶち犯し＿」
「兄ちゃん」
「……。」
なんか蘭が竜胆に目で何かを諭されてる。
お互いめちゃくちゃ真顔なの草。
「つかお前、その格好…」
『……、』
竜胆が上着を私の肩にかけてくれた。
「風邪、ひくなよ」
『ヴン”』
鼻水が邪魔をして上手く喋れない私を2人が笑う。
「……ん。じゃ、おうち帰んぞ。」
『え、この人は？』
蘭にタコ殴りにされて気絶している男。
かなりの量の鼻血が出てるし、
鼻の骨折れてるんじゃないか…？
「…おい！」
蘭が逃げていく不良の中の1番後ろにいた男を1人呼び止めた。
「っはいぃ！」
「こいつ病院連れてけ」
「え…」
まさか蘭が“病院に連れていけ”なんて言うと思わなかったのか驚いているその男。
「…こいつに感謝しろよ」
竜胆が私に目を遣って、
私たちより先にバイクを取りに行った。
「これでいい？」
『…ありがとう』
さっきの怖い目はもうなくなっていて、
すりすりとおでこをくっつけると蘭が口を閉ざした。
「兄貴ダメだぞ」
「……」
竜胆にダメ出しを食らった蘭は私の手を引いて
自分のバイクの元へと向かった。
あ、もう動けるわ。
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おもち(プロフ) - yuiさん» コメントありがとうございますっっっ！！！そのオチwwwwこれからもきっとそのオチは続きます！！！www更新頑張りますねぇぇぇ！！！！！ヽ(；▽；)ノ (2021年9月18日 15時) (
レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - むーこさん» コメントありがとうございます！！！！一目惚れだなんてえええええ嬉しいいいいいいﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡更新頑張りまくります！！！！！笑 (2021年9月18日 15時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
yui - コメント失礼します！！蘭の「マジで食う＿＿」とか「襲＿＿」とかを竜胆が「兄貴」って言って止めるオチがほんとに好きです！！wこのオチこれからもしてほしいです…！願望で申し訳ございません…これからも頑張ってください！！ (2021年9月18日 14時) (レス) id: d14d967942 (このIDを非表示/違反報告)
むーこ(プロフ) - 初めまして､こんにちは！一目惚れしました！！とっても最高です､胸がドキドキです！続きが楽しみです(*^^*)ご無理をされない程度で頑張って下さい！ (2021年9月18日 13時) (レス) id: b9e619f014 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 娃莉紗さん» ほ、ほんとですかァァァァ……嬉しいです……！！ヽ(；▽；)ノもうめちゃくちゃ頑張りますっっ！！！！笑ありがとうございます！！！！ (2021年9月18日 11時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち
| 作成日時：2021年9月5日 17時
