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「ねぇ、“これ” が初めてじゃないだろう?」
“これ” とは。
それは恐らく、夜に男が私の部屋にやって来る事。
『まぁ……でも大丈夫だよ、全員喰い殺してる』
「わぁ怖い。」
私からすると今の貴方の方が怖いです。
…なんて言えない。怖いから()
「俺の今の気持ち、分かる?」
童磨は私を抱き起こしながら微笑んだ。
そして私の顔に着いた男の血を拭う。
『分からない』
「うーん……そっか、残念。」
すると何処から持ってきたのか、その手には包帯が握られている。それは一体何に使うの。
ジト目で童磨を見つめていると童磨がふふ、と笑う。
お美しいです童磨様。
童磨は私の目線と同じ高さになるよう少し屈むと
私の頬をするりと撫でた。
「お前に触れていいのは俺だけなんだから
分かってる?」
笑ってるけど目は真面目というか。真剣というか。
誤魔化しが効かない雰囲気を醸し出している。
こういう時ってどう反応したらいいのか分からないから困る。
『……………ぐぁぁぁ好きぃぃぃぃ……』
とりあえず本音を口にする事した。
童磨の美しすぎる表情に耐えきれず顔を覆って蹲くと
「あらら……」なんて呟いた童磨。
この調子だと街に行く前に息絶えそうだ。
童磨は悶え続ける私を苦笑いで見つめ、
包帯を棚に置くと自身の羽織を私の肩にかけてくれた
ずっとサラシのみの状態だったから気を遣ってくれたのだろう。
「……お風呂は?」
『……あ、行ってこようかな。血浴びたしね』
「わかった。俺も行ってくるよ」
『もうしんどい、これ以上はやめて……!』
「何が!?」
またあの艶めかしく瑞々しい童磨が見られるなんて……!
童磨はその魅力に気づいていないみたいだし、変な虫が寄ってこないように私が護らないと()
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おもち(プロフ) - ゆめふひさん» そうなんですよッッッッ!!?下心丸出し仲間ですね!!!(o´艸`) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆめふひ - 実はお互いに、鬼だから.........。と思っているけどその感情にきずいてないだけなんですね!!素敵(///ω///)抱かれたいわ(照)(いつもの下心) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 027152ac96 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» わわわわかってくれたんですか……!!!?感激すぎる……゚(゚´Д`゚)゚。ですよねですよね!!?(自分で言う)こんな童磨萌えるなぁと思いましてッッ!!! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - 「取られたから」ってヤバイ!!(独占欲…)そんな素晴らしい言葉があったとは!! 離れた時間が愛を育てる感じがたまらないですね(>_<) (2019年12月16日 19時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - setuna7014さん» あぁぁぁあ!!!!(汚い高音)本当ですね!!!!間違えてます!!ありがとうございますッッ!!!!(〃▽〃) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2019年12月1日 20時