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「Aと話せて楽しかった…だから
また話したいなって。

今日は来てくれてありがとう」




魘夢はそう言って私を抱きしめた。
華奢だけどしっかりしてるなぁ、さすが下弦だ!

私もうんうん、とニヤつきながら魘夢の頭を優しく撫でてやった。



「ほら、もう行くよ」


『うん、そうだね
じゃあ魘夢、また来るよ』




童磨に急かされ、魘夢を離すと彼は名残惜しそうに私から離れる。
あれ、この子こんなに可愛かったっけ…?
私の記憶では変態なイメージしか…(失礼)





「残念ながら、次に来る時も俺が一緒だよ?」





童磨が魘夢に近づき頭を撫でるとそう言った。

こちらに背を向けていて表情は分からないけど
魘夢の顔が青ざめたのは分かる。




『えーっと、童磨… 魘夢の様子が、』


「ん?…あらら、疲れちゃったのかなぁ?
じゃあ俺たちはもう帰ろうか!」




すごく爽やかな笑みだ。



鬼だから疲れることはないと思うけど、
と言おうとしたが童磨の表情がそれをさせない。

何か、雰囲気がシンプルに怖かった。


魘夢にまたね、と声をかけると少し顔色が戻ったように見えたし大丈夫だと思いたいけど。




また私と童磨でまだ暗い道を歩く。

たまに横を通っていく、何処かの金持ちが乗っている自家用車から守るように私を壁側に、童磨は外側にと、さりげなく外側を歩いてくれる童磨にキュンキュンが止まらない。




『童磨』


「何?」



すれ違う女の子たち二人組みを見てうっとりしてる童磨に睨みを利かせながら話しかけた私。

おいどこ見てんだ。



『帰ったら童磨に口紅塗ってもいい?』


「えー、嫌だよ。なんで?」



ちょっとした好奇心だったんだけどまさかの即答。

こんなに色気ムンムンな童磨だ、女物の着物を着せて紅を塗ったらそれはもうやばいんじゃないかと。



「わーA、今すごく悪いこと考えてる顔してる」


『おっと』



私の魂胆は見え見えだった。
さすが童磨である。





「ねぇ、Aの失恋した相手って今の子?」



女装した童磨を想像し頬を緩ませていると、
童磨がいつもよりも低い声でそんな事を聞いてきた。

その顔はどこか真剣。





『魘夢の事?違うよ。
もっと近くにいる人だから』



「……へー。近く…ねぇ。」





何かを考え込む童磨の横顔が綺麗で思わず見惚れていると、私の左肩がドンッとなにかにぶつかった。



「痛てぇな!おい女、ちょっと待てよ」



…人間か
面倒な事になりそうだ。

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おもち(プロフ) - ゆめふひさん» そうなんですよッッッッ!!?下心丸出し仲間ですね!!!(o´艸`) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆめふひ - 実はお互いに、鬼だから.........。と思っているけどその感情にきずいてないだけなんですね!!素敵(///ω///)抱かれたいわ(照)(いつもの下心) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 027152ac96 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» わわわわかってくれたんですか……!!!?感激すぎる……゚(゚´Д`゚)゚。ですよねですよね!!?(自分で言う)こんな童磨萌えるなぁと思いましてッッ!!! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - 「取られたから」ってヤバイ!!(独占欲…)そんな素晴らしい言葉があったとは!! 離れた時間が愛を育てる感じがたまらないですね(>_<) (2019年12月16日 19時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - setuna7014さん» あぁぁぁあ!!!!(汚い高音)本当ですね!!!!間違えてます!!ありがとうございますッッ!!!!(〃▽〃) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年12月1日 20時

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