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「教祖様が、いらっしゃるんですか……?」
『……うん、いるよ……』
しつこい男に適当に返事をしてやれば、
童磨に「顔死んでる〜」と笑われた。
お 前 の せ い だ か ら な (威圧)
「お二人はどういったご関係で……?」
『えーっと、ただの教祖と側近という……』
「恋仲だよ〜?」
『おい!!!!!』(小声)
童磨がわざとらしく私の声に被せてきた。
その表情はいつもよりも生き生きしてる気がする。
「……いや、でも最近、A様が他の信者の男の部屋に夜入っていく所を見ましたけど……
軽いのかと思って俺もここに来たんですが……
やはりそうだったんですね?」
淡々と離す男。
待て待て、なんの事?
全然記憶にないん…………いや、あるかもしれない。
前にも言ったが、
男の部屋に連れ込まれる事があると。
その時は餌が手に入ったと喜んで男について行ったのだが、まさかそれを見らていたなんて。
童磨の気配が濃くなり振り返ると童磨の笑みが深くなっているではないか。そしてじっと私を見つめてる。
とりあえず怖い。
『いやいや、その時はご飯が食べられるから……!』
「夜食に誘われたのですか?」
『違うけどそうなの!!』
私、必死すぎる。
夜食は夜食だけど、人間喰ってるから!
全力で言い訳をしていると、後ろから童磨に引っ張られ持ち上げられた。
……え?持ち上げ……、?
すると童磨は私を床に優しく降ろし、覆い被さってくる。
『ひ、ひぃぃぃ近い近い……!』
綺麗なお顔がとても近いんだ、
誰だってこうなるだろう、私みたいに。
「顔、真っ赤だね……美味しそうだ」
『ぐっは……』
今なら軽く昇天できる自信がある。
こんな艶やかな童磨を見てたら軽く。そう、軽く。
「……俺も、お邪魔していいですか?」
そんな時、何を考えたのか男がそんな事を言い出した
もちろん童磨は「ダメ」と笑顔で一蹴り。
『……この後構ってあげるからさ、』
私が男に対してそう言うと、
「何を言ってるんだい?それはどういう意味かな?
何にしろ駄目に決まっているだろう、ねぇA?」
と童磨に迫られる。とても怖い顔で。
『喰うだけだからさ…許してよ、ね?』
可愛くお願いしてみても童磨はしかめっ面。
ていうか私から降りて欲しい。
さっきから身動きが取れない。
「お前は最近、男ばっかり喰うねえ」
眉を顰めた童磨がそう呟いた。
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おもち(プロフ) - ゆめふひさん» そうなんですよッッッッ!!?下心丸出し仲間ですね!!!(o´艸`) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆめふひ - 実はお互いに、鬼だから.........。と思っているけどその感情にきずいてないだけなんですね!!素敵(///ω///)抱かれたいわ(照)(いつもの下心) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 027152ac96 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» わわわわかってくれたんですか……!!!?感激すぎる……゚(゚´Д`゚)゚。ですよねですよね!!?(自分で言う)こんな童磨萌えるなぁと思いましてッッ!!! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - 「取られたから」ってヤバイ!!(独占欲…)そんな素晴らしい言葉があったとは!! 離れた時間が愛を育てる感じがたまらないですね(>_<) (2019年12月16日 19時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - setuna7014さん» あぁぁぁあ!!!!(汚い高音)本当ですね!!!!間違えてます!!ありがとうございますッッ!!!!(〃▽〃) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2019年12月1日 20時