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そんな中、





「教祖様はこの私と結婚して下さるの」






なんて、あの女がおかしな事を口走った





「え?俺結婚するの?」




と、童磨も驚いてる。





『……何言ってるの?』



私は私以外の3人から距離を取り、女に尋ねた
少し睨みを利かせると女は童磨の影に隠れる。



可愛いと思ってんのか?人間

……って言ってもこの女、とても綺麗だから私は正直可愛いと思ってしまった。




「教祖様は私と一緒に極楽を目指してくれるのよ」



『……』





うっとりと童磨を見つめる女。


いいな。
2人とも顔が整っていてお似合いだ





「うん、確かに極楽には導いてあげるよ。でも、」



「ほらね」





童磨の言葉を遮った女。

そんな女の様子に童磨は苦笑いを浮かべている。






『……、あの』



「ほら!あなた達は月を見に行くのでしょう?
準備をしてきたらどうかしら?」




そう言って女が私と男の背中をグイグイ押してきた。

部屋から追い出されると扉は完全に閉められ、
もうそこには入ってはいけない雰囲気を漂わせていて。





「あの、A様……」




『いいんだ』






童磨はただ女を気に入っているだけで、
好きではない。

好きだけど、ただ気に入ってるだけ。



その関係性を私は今までずっとそばで見てきたから
大丈夫、知ってる。







でも辛いんだよなぁ。



なんで接吻してたのかは知らない。
だから余計に辛い





「……A様。月、見に行きましょうよ」



行かないって言ったのに。





『……うん、』



頷いてしまう私も分からない。


本当は童磨と行きたいんだけど。







“自分を好いてる奴とは夜出掛けない”
っていう童磨の掟も破ることになるね。





童磨に死ぬほど抱き着きたいこの衝動を抑え、
童磨の部屋の前から立ち去る私と
その後をついてくる男。






この人は私のどこが好きなのだろう





やっぱり人間は変だ。

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おもち(プロフ) - るみさん» おおお……!!!コメントありがとうございます……ッッ!!!こちらこそ感謝です……っ゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年1月4日 15時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
るみ - 今ここまで読んで見ましたが……私の想像以上に最高の作品でした!!書いてくれた作者さんありがとうございます!! (2020年1月4日 13時) (レス) id: b36153d67a (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - クラゲさん» ヒビが……(´・ω・`) (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - うささん» そそそそそんなに!!!?滅相もない!!!(;▽;)嬉しいですぅぅぅぅぅありがとうございますぅぅう!!!!゚(゚´Д`゚)゚。 (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - paopaoman217さん» え!?ありがとうございますっっ!!!!ヽ(;▽;)ノ更新待っててくださいね〜!!(≧▽≦) (2019年12月1日 18時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年11月17日 23時

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