【鬼滅の刃】彼をどうしても振り向かせたい 弐【童磨】

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「…A？」


『何？』


「そろそろ離れようか」




あれから何十分と経つが一向に童磨を離そうとしない私。そんな私を童磨は引き剥がそうとしてくる。
やめて、剥がさないで！！




「ねぇ、もうそろそろ信者が来る時間帯、」



『知らねーーーーよ』



「おっと、口が悪いぜ？いつからそんな言葉遣いが荒くなったのかな？」






何がなんでも離さない、そんな意地を張る私は童磨の腹に巻き付ける腕に力を込めた。

絶対離してやるもんか。って感じで。




「今日は甘えたさんなのかい？」


『ぐっは……その言い方、破壊力やばいんだけど』




と、ずっとこんな調子の私に童磨は苦笑いを浮かべた

今日一日ずっとこのままでいいや、私。





「うーん…どうしたものか……」



頭上でブツブツと呟きながら悩み出す童磨。
このままだと信者に会えないやら何やら。

別にいいじゃないか、この姿を見られても。
なんて言いたくもなるけど我慢我慢。




「夜、一緒に居てあげるから」


『それはどういう意味の夜ですか？』


「逆に何の意味があるって言うんだい？」




質問を質問で返された。
そして下心があったのは私だけだった。




『…仕方ないな、離れ……
やっぱり離れたくない』



「わっ……」





少し離れて結局童磨にしがみついた私。
今は猛烈に彼から離れたくないのだ。



『んん〜〜好き……』




これ以上は童磨が可哀想だから離れよう、最後に童磨の腹筋に頬ずり、思いっきり深呼吸して。(変態)






『本当好き……』



この言葉は私の本心である。
見上げると困ったように笑う童磨と目が合った。





『童磨、結婚しない？』


「しないよ」


『童磨、かっこいいね』


「ありがとう」


『この体つき最高だね。抱かれたい』


「それは遊郭でもよく言われる、ありがとう」


『…………。』



私のアタックに気が付かないのかな？

あと最後の童磨の言葉には腹が立った。
“遊郭でもよく言われる” とは？遊郭以外でもあるの？つか私の知らない間に遊郭行ってた？何しに？




あの言葉も、その言葉も、全て笑顔て躱された。
その笑みで私の言ったこと全部が無かったことになってしまう。

まぁ、その微笑み方も綺麗でかっこいいんだけど。
何だかちょっと悔しいな





『あ、童磨、』


「ん、どうしたの？」




童磨に手渡したのは風呂敷。
さっき買い物に行って買ったあの鏡。



途中で柱と戦っちゃったんだけど
中身は無事だよね？

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