【鬼滅の刃】彼をどうしても振り向かせたい 壱【童磨】

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「俺はお前らの事なんて知らん」



『だよね知ってる。
まず相談に乗ってくれるようなタイプじゃないよね』





すると眉を顰めた猗窩座が



「お前が俺の所に来るなら相談に乗る」


なんて事を言い出した。





『私が猗窩座の所に行ってしまったら童磨と関わる事がなくなって相談もクソも無くなるよ』



「それならいいじゃないか、悩みも無くなる」



『……』



「…どうした？来る気になったか」



『いやなんですぐそういう考えに行き着くんだよ』





私が急に黙り込んだから迷い始めたとでも思ったのだろうか。なんだか猗窩座が可愛く思えてくるよ。





「…お前もアイツも考える事は一緒だな
脳に何も詰まっていない」



『あれ、私貶されてんの？
しかも童磨も貶されてる？』



「救いようがないな」



『悲しくなってきたからやめて？』






この人は私の傷んだ心を壊しに来てる。





「押してダメなら引いてみろ、だったか」



『やばー、猗窩座ってばそんな事言っちゃうの？
やばー。』



「今すぐ死にたいか」



『ごめんってば、冗談』





猗窩座の拳は童磨の黒い笑顔と同じくらい怖い。





『最近、冷たいんだよねぇ
“失恋した相手” について何も教えなかったからやっぱり怒ってるのかなぁ』



「………は？失恋、？」



『うん、そう』



「お前、あいつが好きなんじゃ無かったのか」



『童磨でしょ？好きだったよ、今もだけど。
失恋だ失恋』






ため息をつくと、猗窩座はもっと長いため息をついて私を哀れんだような目で見つめた。





「それはあの男に伝えて、それで断られたって事か」



『振られたってこと？
ううん、彼にはまだ何も伝えてないよ』




「はぁ？


……それは失恋したとは言わない」





心底面倒臭そうな目で見てくる。


っていうか、なかなか恋愛に詳しいな猗窩座殿……
実はこの人も恋する乙女だったり？

なわけねぇよなごめん。





『でも嫌われ…』



「てるようには見えないな、
むしろ……


いや、何でもない。帰れ」




『唐突！！むしろの続き聞かせてよ！！
なんで急に帰れとか、』




険しい顔をして、何故か動きが止まってる猗窩座


あー…、何か気配が近づいてくるね。
それでか。



あれ、でも何か知ってる気配のような……



なーにか嫌な予感がする。
だいたい当たる。




「お前、アイツと接吻した事はあるか」




すると猗窩座の衝撃的発言。
こんなこと言う事あるんだ、この人は

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