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とにかくこいつは激しい。

もう口の感覚が麻痺してきた。
自分の舌の感覚もない、足も震えてくる、



口の端から垂れる唾液はどちらのものなのか。




「……、」



ふと彼が離れ、最後にペロリと唇を舐められる。

そしてその場にへたり込んでしまった私。




『……っは………はぁ、』


「……苦しかった?」


『死にそう、色んな意味で』


「…あ、もしかして腰抜けたの?ごめんね?」



いや絶対思ってない、
その顔は絶対ごめんねなんて思ってない!





「ふふ、Aってこんな顔もできるんだ」



『どんな顔だよ……つかこっち見ないで、
童磨の顔が美しすぎて直視できないから』



「こういう雰囲気でそんな事言うのは君が初めてだ」





は?
こういう雰囲気で、そんなことを言ったのは私が初めて。

ふーん、そうかそうか
他の人ともこういうことしてたのか、そうかー。


ギロリ、と童磨を睨むとポンポン、と頭に手を置かれる。



そんな時、童磨の後ろからか細い声が聞こえてきた。






「わ、私……っ」



『……、』





その目には涙が浮かんでいる。




「っこのクソ女!!!」



女はそう叫んで、私に向かって下駄を投げてきたので
飛んできた下駄を殴り返した。

その下駄は女の顔スレスレに飛んでいき、
そのまま建物へと突っ込んだ。





「うわぁ、さすがAだ
馬鹿力だねえ」


『いやいや、私を舐めるなよ?
こう見えても強いんだから』


「俺にはさっき抵抗出来なかったのにねえ」



『もう口を開くな』



くすくすと笑い出す童磨。
あぁ笑顔がかっこかわいい、尊い。




「……っ」


怖気付いた女が走って逃げていく
その顔は恐怖に歪んでいる。




「追う?」


『追わない構わないもう帰る』


「何だか三原則みたい」





まだ震える足で立ち上がり、
火照った頬を冷ますように、誤魔化すように、思いっきり走る。


それでもやっぱり先程の童磨の行為と表情が
私の頭から離れなかった。





『あ、思い出した』



「何が?」



『目を開けて接吻する人はさでぃすと?らしいよ』



「俺ってそうなの?」



『目開けてたよ』



「えー、無意識」



『(無意識のさでぃすととか何それ怖すぎ)』




この男は本当の鬼である。





『ていうか、なんで私が主導権握ってたのに。』



立場がいつの間にか逆転してたよね




「ごめん、耐えられなくなっちゃって〜!」


『許す』




可愛いから特別な。

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永眠@神作のコメ欄に浮上 - 今更だけど一章のコメ欄にきたぜよ!!←←  きたついでに懐かしの一章をまた見て行くわ♪二章でも早いうちにコメするねっっっっ (2020年1月6日 22時) (レス) id: de5541b525 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 秋刀魚大好きなエメラルドさん» いやそれな!!!です!!!!!萌えますよね……(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月17日 1時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
秋刀魚大好きなエメラルド - 両片思い…とてもすこ(クソデカボイス) (2019年12月17日 0時) (レス) id: 8b9d7d7154 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» それいいっすね賛成です( ̄∀ ̄)イケメンな教祖様がいるので毎日極楽ですねっっ(o´艸`) (2019年11月18日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - おもちさん» きゃーっ!!それは凄い私得!! 信者同盟結びませんか?(^.^) (2019年11月16日 12時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年11月6日 23時

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