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着物に包まれた、少し髪も乱れている女を男が小脇に抱え、通りを堂々と歩いている。




「みんなどうして見るのかな?」


『いや流石にこれは注目を浴びるに決まってるよ』


「そうかい?なら屋根の上に……」


『わーやめてやめて、振動が激しくて嫌だから!』





降りたり登ったりするだけで首が外れそうになるの本当に嫌だ。

脳みそも揺れるし





「じゃあどうしろと?」



『私が降りて歩く』



「その格好で?」




童磨に怪訝な目で見られる。
いや、抱えられて歩くよりはいいと思う。




『大丈夫だよ、この辺りはそういう格好の人多いし』


「露出狂が?確かにね」


『黙れ』




誰が露出狂だ。





「……別にいいけど、しっかり隠してよ?」



『………えっ、なに!?隠してよって、え!?
もしかして私の肌を見せたくない的なアレで……グハッ』



「ちょっとうるさい、静かにしてくれるかな」





その冷たさも相変わらずだ。

この場所で腹に風穴を空けられるのはまずいからか、
適度に痛い腹パンをされた。


それにしても速い攻撃だな。痛い。





『……これで大丈夫でしょ』



「……うわ、帯が無いしただの丈の長い羽織にしか見えない。」



『でしょ、私って器用だなぁ』



「自分で言うのかい?
何だか今にもずり落ちそうだ」





そう言って着物の少し歪んでいる部分を直してくれる。





『今日、どうしてこんなに私と話してくれるの?
いつも無視か暴言なのに』



「酷いなぁ、暴言は吐いてないよ?」



『無視は肯定するのか』





私がそう言うとケラケラ笑い出したみんなのアイドル教祖さま。






「今日は2人きりだからね
それにさっきも言った通り、怒りは治まっていない」



『……っ』




笑顔のまま、私と視線を合わせてきた。
目はまるで笑っていない。

待って、普通に怖いんですけど






「帰ったら何してくれるかな?」



『な、何とは』



「俺が決めていいの?」






……つまり、お詫びをしろと。

だとしたら童磨に決めさせてはいけない。
痛い目を見ることになる





『……童磨の喜ぶことでいい?』



「……!」





あれ、何か目をキラキラさせ出した。
本当に可愛い。





『1日だけ、私が童磨に近づいてはいけないってのはどう?』





自信ありげに言ってみるも、
童磨の笑顔が固まってしまった。





「……は?」

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永眠@神作のコメ欄に浮上 - 今更だけど一章のコメ欄にきたぜよ!!←←  きたついでに懐かしの一章をまた見て行くわ♪二章でも早いうちにコメするねっっっっ (2020年1月6日 22時) (レス) id: de5541b525 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 秋刀魚大好きなエメラルドさん» いやそれな!!!です!!!!!萌えますよね……(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月17日 1時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
秋刀魚大好きなエメラルド - 両片思い…とてもすこ(クソデカボイス) (2019年12月17日 0時) (レス) id: 8b9d7d7154 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» それいいっすね賛成です( ̄∀ ̄)イケメンな教祖様がいるので毎日極楽ですねっっ(o´艸`) (2019年11月18日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - おもちさん» きゃーっ!!それは凄い私得!! 信者同盟結びませんか?(^.^) (2019年11月16日 12時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年11月6日 23時

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