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『……っ!』






勢いよく飛び起きる。



ここはとこだ



見覚えのある部屋



白いベッドの上





「……!目が覚めましたか!?」



『!しのぶさん!』





小さな木箱を手にしたしのぶさんが部屋に入ってくるなり私のベッドまで駆け寄ってきてくれた。








「貴方、屋敷の前で倒れていたんです
何かあったのですか?」




『…………、』





そうか、私攫われて……。






……待って、私と一緒に寝ていた善逸達は無事なの?






『……ッ!』



「Aさん!?」





ベッドから降りようとしたが体が痺れて上手く動けず、そのままベッドから落ちてしまった





「動かないでください!
貴方は毒に侵されています
ごく少量で、命に関わるものではないのですが……」




私の体を支えながらベッドに座らせてくれるしのぶさん。





『……そ、っか……
しのぶさん、助けてくれてありがとうございます……』



「何があったのか話してください」







真剣な目で見つめられ視線を逸らすことが出来ない。

でも話したら私の問題に巻き込んでしまうんじゃないか?
そうなって誰かが怪我でもしたら……






「今は何も考えず、私を頼りなさい」



『……!』





両手で頬を包まる。とても温かい手だ。



そうだ、


誰かが怪我をする前に私が犠牲になればいい



簡単なことだ







『……私を追っている鬼の事はご存知ですか?』



「……下弦の参」



『はい。


私はそいつに今、会ったんです』



「……!?」





言葉を詰まらせている様子のしのぶさん。





「でも、無傷……」



『そうなんですよね。
それは私にも分からないんですけど…
すんなり返して貰えました。


ただ、もっと分からないことがあって、』



「……?」




『あの男、“下弦” でも “上弦” でもなく、
ただの “零” っていう数字が目に刻まれていたんです』



「“零” ……!?」




しのぶさんが身を乗り出して驚く。

……いや、近い近い。いい匂いするやめて可愛い。







『……善逸たちと一緒に寝ていたはずなのに
私だけが連れ去られて、無傷で返されて。


私の勘なんですけど、嫌な予感しかしないんです』





だんだん声が細くなり、手も震えてきた。
どうしよう、今とてつもなく怖い。



善逸たちは無事なのか心配になる。







「……わかりました
この事は柱に伝えます」







……え、柱。()

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るーあ - ガチめに泣きました…もう…一生読んでられます…最高です…(語彙力無) (2019年12月25日 20時) (レス) id: e490d5357b (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - Mahtaさん» そうですそうです!!!小説の力をお借りして下弦の参のみを復活させました〜!他の加減はもう居ないです……だがしかし。実は彼、下弦ではなく……。おっと、ネタバレになってしまうのでここら辺で!!(o´艸`) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - あれ台詞あってない気がする(今更) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - 下弦の参って原作ではあれっすよね?ほしさんが声当ててるあの人、、、「ダメだ、、、おしまいだ!心は読まれ、肯定しても否定しても○される」の人ですよね?けどあれですよね!小説の力d(( (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美夏さん» なななななんですとおおぉ!!?嬉しいです!!!!更新だいぶ遅れてますね(´・ω・`)今週中には更新したいと思いますので!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月11日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年10月20日 23時

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