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『……え、え、』



「…………」






腕を上の方で束ねられてしまったと思いきや、
善逸の顔がすごく近い。



善逸に片手で腕を束ねられており、もう片方の手で顎を掴まれ顔を固定される。





「……全っ然、分かってないな」




獣のような目と視線が合わさる。

……私の失言だったか。


善逸のネジを飛ばしてしまったようだ。






「……荒いのがいいの?」


『え、いや、あの』


「そういうこと軽々しく言うもんじゃない」





吐息が耳にかかり思わず身をよじるも
善逸の足が股に入り込み身動きが取れない。



なんだこれは。





『まっ、善逸……』



口付けられ、だんだん激しくなっていく。
息もできない。



呼吸に限界がきて、善逸の胸元を押し返すと
すんなり離される。





『ご、ごめんなさ……っ、もう、許して……』




呼吸を整えながら訴えると善逸は私の耳元に口を寄せ





「……次は無いから」




と低い声で一言。





『……ハイ。』





やはり私は頷く事しか出来なかった。

もう善逸の前で下手な事言うのやめよう。
よく考えてから発言しよう。


そう心に誓った。()






すると善逸は満足したのか、私から降りて布団に寝転がる。

私は今猛烈に恥ずかしく、顔を見られないように背を向けた。




「……俺、本当Aちゃんいないと無理だから」



そう言って私を後ろから抱きしめる善逸に一つ疑問をぶつけてみた。




『禰豆子ちゃんは?』




ずっと背中に頭をスリスリしていた善逸の動きが止まった。

……また癇に障ることを言ってしまったのだろうか!?





「……次は無いって
言ったよね?」



『ごめんなさいごめんなさいわかってます!!
わかってますもちろん!!』




これは鬼より怖いかもしれない。

善逸は気づいていないのだろうか、いつもあんなに怖がっている鬼より今の善逸が遥かに恐ろしい空気を纏っている事を。





「何がわかってるの?言ってみて」



『禰豆子ちゃんは強いけどやはり守らないといけない存在でして、それであの』



「…もういいよ」



『ひっ』





その般若みたいな顔やめて!!
……あれ、これ善逸がいつか炭治郎に向けて言ってた言葉のような。






「またされたいの?
……いいよ、俺は何回でも」



『なんか性格変わってない!?』





眠りの善逸になってない!?
麻酔銃どこ!?

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るーあ - ガチめに泣きました…もう…一生読んでられます…最高です…(語彙力無) (2019年12月25日 20時) (レス) id: e490d5357b (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - Mahtaさん» そうですそうです!!!小説の力をお借りして下弦の参のみを復活させました〜!他の加減はもう居ないです……だがしかし。実は彼、下弦ではなく……。おっと、ネタバレになってしまうのでここら辺で!!(o´艸`) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - あれ台詞あってない気がする(今更) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - 下弦の参って原作ではあれっすよね?ほしさんが声当ててるあの人、、、「ダメだ、、、おしまいだ!心は読まれ、肯定しても否定しても○される」の人ですよね?けどあれですよね!小説の力d(( (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美夏さん» なななななんですとおおぉ!!?嬉しいです!!!!更新だいぶ遅れてますね(´・ω・`)今週中には更新したいと思いますので!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月11日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年10月20日 23時

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