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「ってかAちゃん肌白すぎ、太陽に当たってる?」


『おお嬉しいことを言ってくれるねぇ好き。』


「唐突だね」





会話になっていないようで実はなっている謎な会話。





そして善逸が最後にサラシをきつく巻く。


『ぐえっ』と間抜けな声を出してしまうと、善逸が慌てて手を離した。


……大丈夫、もうサラシは巻き終わってるからポロリはしない。





「だだだ大丈夫!??」


『うん、いい感じだ!ありがとう善逸!』


「良かったぁ……」




善逸の心底安心したような顔。
些細な事でも本気で心配してくれる。





「っていうか今からご飯食べて、それから寝るのにサラシ巻いてきつくないのか?」



『もう慣れてるし、大丈夫。
いつでも戦える準備はしておかないと!』



「すごいよな、本当。俺には無理だわ」






そう言った善逸は死んだ目で私の目を見つめている。




……そんなとき、2つの足音が聞こえてきた。






「あ、炭治郎たちだ」



耳の良い善逸には誰なのかわかるようで。



恐らく2人が洗濯から帰ってきたのだろう。

…あれ、何かこの言い方だと昔話でよく見かける洗濯から帰ってきたおばあさんを連想させる。





そのとき、戸が開くと同時に
炭治郎の声が部屋に響いた。




「ただいまー、Aはどうだ?善い…つ……」




そして私を見て目を丸くしている。





「起きて大丈夫なのか!?」



洗濯物を放り投げて私の肩を掴む。

炭治郎は力が強いから少し身構えたけど、
やっぱり炭治郎だ、優しい力で触れてくれた。





「起きたか俺の弱っちい子分!!!」


『弱っちいとはなんだ弱っちいとは』





続けて豪快に入ってきたのはイノシシの被り物を被った伊之助。

あれ、私いつから伊之助の子分になったっけ??




すると、私の両肩を優しい力で掴んでいた炭治郎が
少し顔を顰めてこう言った。



「なぁA……
明日もここで休もうかと思ってたんだけどな、
さっき3人で話し合った結果、明日の早朝、ここを出ていく事にした」



『……、深琴?』





風呂場で私を追いかけていたのは深琴の取り巻きと思われる女3人、そして最後に現れた深琴本人。


きっとこれだ。





「まぁ、それは1番大事なんだが……」


『え、他にもあるの?』




炭治郎がもっと顔を顰める。






「ある一体の鬼が、お前を探してるみたいなんだ」




炭治郎はそう言うと歯を食いしばり、
伊之助は動きを止め、善逸は俯き。


鬼が、私を?

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るーあ - ガチめに泣きました…もう…一生読んでられます…最高です…(語彙力無) (2019年12月25日 20時) (レス) id: e490d5357b (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - Mahtaさん» そうですそうです!!!小説の力をお借りして下弦の参のみを復活させました〜!他の加減はもう居ないです……だがしかし。実は彼、下弦ではなく……。おっと、ネタバレになってしまうのでここら辺で!!(o´艸`) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - あれ台詞あってない気がする(今更) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - 下弦の参って原作ではあれっすよね?ほしさんが声当ててるあの人、、、「ダメだ、、、おしまいだ!心は読まれ、肯定しても否定しても○される」の人ですよね?けどあれですよね!小説の力d(( (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美夏さん» なななななんですとおおぉ!!?嬉しいです!!!!更新だいぶ遅れてますね(´・ω・`)今週中には更新したいと思いますので!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月11日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年10月20日 23時

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