【鬼滅の刃】報われたい 弐【我妻善逸】

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いやいや、深琴？
なんでこんな所に来てんだよ…



ここに隠れて女の子たちが去っていったあと私もここからすぐに立ち去ろうと思ってたのに。




だってここ男湯だぞ






「今、探してるんだけど…」



「浴場の引き戸の向こうに、人影が。」






女の子たちが深琴へ現状報告。
あぁぁやばい、深琴は何気に警戒心が強いはず。

絶対ここまで来る。






『………あ”ぁぁぁーもう、…仕方ないなぁ…』






奥へ、進むしか。






「…開けるよ」






げっ。もう来るの？






脱衣場には3人分の着替えしか置いていなかった。
つまりここには炭治郎たち3人しかいない。


またまた不幸中の幸い。






『…っ』




気配が近づいてきたその時、お風呂場の奥に向かって全速力で走る。


お風呂場は走っちゃいけない？
いいんだよ今は。




岩陰に隠れた瞬間、ガラッと扉が開く音が聞こえた。






「…………誰もいないけど」





深琴の声が静かに響いた。




『…っふぅ……』



思わずため息をついてしまう。
でもまだ安心は出来ないよね。





「え？でも…」


「2人とも、人影を確かに確認したんです…」




「…………じゃああんた、奥の方見てきてよ」




『(えぇぇぇ〜！)』






来るの！？
また来るの！？！ここに！？



あんたら本当、肝が据わってるねえ〜！！





なんて感心してる場合じゃない！！






もっと影へ、ってかいっその事お湯の中に潜るしか。







忍び足で岩陰の奥に進む。





『……あ』


「「「あ」」」






そんな時、ちょうど3人と目が合った。





「……っぇぇえええッモゴッ……」


『シーッ！』





顔を一瞬にして真っ赤にさせた善逸が叫びかけた(ほぼ叫んでる)ので口を手で抑える。




「ななななななな！！？」



『ごめんごめんごめん！！！』(小声)





炭治郎も顔を真っ赤にして今にもお湯の中に沈みそうになってる。



「んなっ、ッ何してんだテメェっっっ！！」





同じく伊之助も顔が真っ赤。


うわ、伊之助やっぱりイノシシ取ったら美形だなぁ






『匿って！！！』




私はそういうと3人の和に入るようにお湯に浸かった。





「あ、あ、あわわわわわわ……」


『善逸ぅ！？』(小声)




沈みゆく善逸。

待って、大丈夫か。







そんな時聞こえてきた声。





「ねぇ、本当にこんな所まで来るかな？」


「でも深琴さんが見て来いって言ったし仕方ないよ。」






来た、女の子たちだ。

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