【銀魂】〜名前〜(神威)

第35話 ページ36

『私…………銀時をずっと待たせてたのに、勝手でごめん。』









銀時「ホンットに昔からお前は変わらねぇよな。自分勝手で泣き虫で、怖がりで、鈍感で馬鹿で……

でも、優しくて、暖かくて、可愛くて。

俺がお前を拾った日に付けた名前も、めちゃくちゃ可愛い顔で喜んでくれた。」









……銀時がつけてくれた名前。


親に捨てられて路頭をさまよっていた時銀時が私を拾ってくれた




名前を答えたくないと言えば、
美花、と付けてくれた





大事な、大事な名前だった









でも、今はーーー、









銀時「A、だよな、今は。あのな、俺は……いつだって、美花の……Aの幸せを願ってる。

お前が笑ってくれてんならそれでいい。

お前を幸せに出来るのはおれじゃねぇから、だから、ちゃんと幸せにしてくれる奴の所で、
幸せになればいい。

俺の幸せは、お前が笑って生きる事。

わかったか？」









銀時は微笑みながらそう言った









『うん……うんっ……ありがとう、銀時』









銀時「もーいーから。泣くな、A。笑え、な？」









銀時は私を優しく抱きしめた









私もその背中に手を回す









ずっと昔から大好きだった人









ずっと守ってくれてた人









沢山温もりを与えてくれた人









ずっと支えてくれてた人









愛する事を教えてくれた人









愛される事を教えてくれた人









、









ずっと愛してくれてた人。









ずっと、愛してた、人。









ごめんなさい









こんなに想ってくれてるのに

答えられなくて。









罰当たりな私を許して









銀時、私は貴方の事が……
大好きでした。

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