【銀魂】〜名前〜(神威)

第27話 ページ28

Aside









振り向いたそこには、もう神威はいなかった









久々に万事屋へ帰ると、神楽は泣きながら抱きついてきた









翌々話を聞くと、私がいない1年間、ずっと死に物狂いで探していてくれたそう









神楽「そういう美花はどこにいたアルカ？」









美花……？あぁ、そうだ、私の名前だ









『……え？あ、あぁ、えーと、春雨第七師団って知ってる…よね笑』









神楽「はぁ！？あの馬鹿兄貴の居るとこアルカ！？」









『うん、神威率いる春雨第七師団で、神威の補佐をやっていたの。』









新八「何もされてませんか！？」















『大丈夫よ、神威は……凄く、優しいもの』










私が笑うと、2人は何故かとても驚いていた









銀時「……ほらほら、二人共恋人の感動の再会を邪魔すんな〜、餓鬼はもう寝た寝た」













銀時がそう言うと2人は戸惑いながらも部屋を出ていった









銀時「じゃあ俺らもそろそろ寝るか。美花、ほら、こっち来い」









銀時に優しく手を引かれ私は銀時の胸の中に収まる









銀時「あー、落ち着く」









……確かに、懐かしい









ずっと、前、感じていた温もり









ようやく戻ってこれたのに









なんで……？









何かが違う









昔感じていた感情と、何かが違う









何が違う？









『……懐かしい』









私は銀時の背中に手を回した









やっぱり違う









私の求めてる背中は、こんなに大きかったろうか









私は、銀時ではない、誰を求めているの？









夢にまで出てきた、大好きな銀時









ようやく会えたのに……









私の心の中にいるのは……誰？









私の頭の中に思い浮かぶのは……

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