【銀魂】〜名前〜(神威)

第16話 ページ17

神威side






神威「それで、話ってナニ？」









高杉「アイツはいつからココで働いてる？」









神威「Aの事？一年くらい前ダヨ」









高杉「……どうやって出会った」









神威「浜辺で倒れてる所を拾ったのさ。記憶喪失だったから返す所もないし、雇ったンダヨ」









高杉「……名前は、お前がつけたのか？」









神威「そうだけど……Aの事晋助何か知ってるの？」









高杉「……あァ……アイツァ、俺や銀時、桂と同じ寺子屋に通っていた奴だ。」









神威「……そう……だったんだ……」









高杉「……そんで、アイツの恋人だ」









恋人……？









夢に出てきたって言ってた、あの？









神威「……誰の……？」









晋助はキセルを吹きながら呟いた









高杉「……万事屋……坂田銀時……」









知っている名前だった









侍……俺が倒すと約束した奴……









頭が真っ白になった









高杉「アイツの……名前は……」









【夜桜美花】
《ﾖｻﾞｸﾗﾐﾊﾅ》









高杉「……アイツに良く似合う名前だろ……美しい花ってんだ。」









神威「……ミ……ハ……ナ……」









一気にたくさんの情報が入りすぎて









俺の頭はパンク寸前









神威「……そうなんだ……」









高杉「……アイツは地球に返さねぇの？」









神威「今度……地球の桜が見たいと言ってたんだ……見たらなにか思い出せるって……それで1度連れてくことになってる」









高杉「やっぱ桜か……」









神威「……やっぱ？」









高杉「昔からアイツ、桜好きだったんだよ。銀時と2人でよく見に行ってた」









《銀時と2人でよく見に行ってた》









この言葉が頭の中で何度も再生される









その後のことはもうほぼ覚えてない









確か
黙った俺に晋助はまた来る、と告げて出てった









〈万事屋、坂田銀時〉









〈アイツの恋人〉









〈夜桜美花〉









〈銀時と2人でよく見に行ってた〉









頭の中で何度も何度も再生される言葉









A……じゃない……美花……

第17話→←第15話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す