霧崎第一の華

第21話 ページ22

花宮side







『……真先輩、戻りましょ？』









Aは俺の袖を掴んで言う









は、やべ、めっちゃ可愛い









多分無意識だけどコイツ上目遣いになってるし









ダボダボの部ジャージの萌え袖で









うるうるとした眼で









理性ぶっ壊す気かよ









この姿誠凛の奴に見られるとか最悪だし









花「あァ。行くぞ」









俺はAにフードを深くかぶせた









花「じゃあ失礼しますね」









最後に猫被りの笑顔でその場をあとにした









『真先輩』









花「なんだよ」









『いえ、優しいなって思って』









Aはニコッと笑った









花「ふはっ！お前、さっきのやり取り見てただろ？あれのどこが優しいんだよ。」









『ふふ、私には、ってつけた方がいいですか？』









花「……嫌じゃ、ねぇのかよ」









『……真先輩達が優しくしてくれるのは私だけって考えると何か嬉しくなります』









花「可愛い事言ってんじゃねぇよバァーカ。当たり前だろ？お前以外にこんな事しねぇよ」









俺はそう言ってAの額にキスをした









『ｶｧ///』









花「顔真っ赤。」









『……不意打ちやめてください心臓に悪いです』









可愛すぎんだろコイツ









この合宿で他校の奴らに手出されんなコレ









絶てぇさせねぇ


…………………………………………………………

花「オイ、お前ら。わかってるよな？」







原「あったりまえじゃん？」







古「花宮機嫌悪いな。なんかあったか？」







瀬「Aが他校の奴らに手出されんの嫌なんだろ」








山「それだけは絶てぇ阻止だな」








花「ったりめーだ。可愛すぎんだよアイツ」









原「俺らがここまで夢中になるとか初めてすぎるし｣









全員「絶対守る」

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