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紫黄の本拠は相変わらず豪華だった。


昔ながら〜、って感じの緑赤と違い、紫黄はスタイリッシュなオフィスビル。通行人として歩いていたら、マフィアの本拠だなんて夢にも思わないだろう。
部下を二人連れて車を降りる。幹部に話を通してあるからいきなり襲われる、なんてことはないだろうが、一応念のため護衛役を命令している。役に立つとは思っとらんけど。

堂々と正面入口まで歩いて行くと、繫華街にいそうなチャラい警備員…、マフィアの下っ端にちらりと睨まれた。


「こんにちは〜。まーしぃとセンラにアポ取っとるから、入れてくれん?」


下っ端は頷きもせずに無線機を取り出して、誰かとやり取りを始めた。
うーん。コイツ隙がありすぎてうっかりころしちゃいそう。

なんていう心配は杞憂に終わり、高めの声で「身体検査しま〜す」と伝えられた。ポケットなどを確認されるがまあ無意味だ。俺は銃を隠し持ってるけど、そうやすやすと見つかるような隠し方してへんもんね。


「っと。どーぞ行ってくださーい」


案の定銃やその他暗器は隠し通せたようで、下っ端はビルの中を手で示した。



+++++


俺らが通されたのは二階にある質素な応接室だった。よく見る会議机とパイプイスが床に固定されている、十畳くらいの窓がない部屋。二十階くらいまで上がってみたかったからちょっと残念だ。

お目当ての彼は先に来ていたようで、机に頬杖を突きながら「こんちゃ〜」と適当な挨拶をした。


「まーしぃ久しぶり!元気しとった?」

「死なない程度には元気やで。坂田はもう少し落ち着きを学んだ方がええと思うけど」


鮮やかな紫色の髪を耳にかけて、まーしぃこと志麻くんは色っぽく微笑んだ。俺相手にハニトラスマイル使うのやめてほしい。


「ふーん。…センラはどうしたん?」

「センラさんは独断で緑赤乗り込んでった。指輪絡んでるって言うたら珍しく血相変えてたで」


センラが血相変えるの見てみたかった〜、と茶々を入れて、まーしぃの向かいの椅子に腰かけた。



---
ご無沙汰しております。この度新作を公開しました。

smさんメインの男主作品です。smさんと瓜二つの主人公がリスナーさんに暴言を吐いて炎上し、それを逆手に取られて握手会に替え玉参加させられる話です。相も変わらず趣味全開。
よろしければぜひ…。

顔の似すぎで炎上中【sm】

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ろんでるで(プロフ) - 愛河Ayaさん» コメントありがとうございます〜!書き方は少々工夫しているので、そう仰って頂き光栄です。応援ありがとうございます! (2022年1月16日 11時) (レス) id: 457f966757 (このIDを非表示/違反報告)
愛河Aya - 書き方が好みなのとお話やパロがすごく好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2022年1月15日 23時) (レス) id: 46595dc54d (このIDを非表示/違反報告)
ろんでるで(プロフ) - ハツル氏さん» コメントありがとうございます〜!更新頑張りますね。応援ありがとうございます! (2022年1月8日 0時) (レス) id: 457f966757 (このIDを非表示/違反報告)
ろんでるで(プロフ) - 凛月花さん» コメントありがとうございます〜!描写や構成は力を入れた部分なので、お褒めいただき嬉しい限りです。前作に続きお読みくださりありがとうございます! (2022年1月7日 23時) (レス) id: 457f966757 (このIDを非表示/違反報告)
ハツル氏 - いつも応援してます!更新頑張ってください! (2022年1月7日 20時) (レス) id: 5982f92ed4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろんでるで | 作成日時:2022年1月6日 18時

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