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一等車に向かって行く途中、私はふと窓の景色を見て気付いた。
『……あ、方向間違えた…?』
景色が私が向かっている方向とは逆に流れていっている。
ということは、一等車ではなく反対の8号車に向かっていたということ。
『はぁ…』
こんなミス、普通はしない。
いろいろ分かんなくなってるんだ。バーボンのこととか…
私は今自分が居る場所が何号車なのか確認するため、すぐ近くにあった個室に入った。
この部屋のどこかに書いてないかな…
そう思い、私は部屋の中を見渡す。すると机の上に備え付けの紙が貼られているのに気付く。
『7号車…の、一番端なんだ』
かなり端まで来ていたみたい……
面倒くさい、と呟いた瞬間急に放送が鳴った。
《緊急連絡です!只今、当列車の8号車で火災が発生致しました!》
『え、火事…!?』
6号車、7号車に乗っている人は全員前の車両に避難しろとアナウンスが響く。
8号車ってすぐ隣じゃん。やばい。
私は急いで、ここの部屋のドアを開けた。
『っ、ゴホッ…』
煙が充満してて、思わず咳き込んでしまう。
逃げなきゃと思い、足を動かそうとしたその時。
「さすがヘル・エンジェルの娘さんだ、よく似てらっしゃる…」
……この声、バーボン?
ばっと後ろを振り向くと、8号車から聞こえたようだった。
へる、えんじぇる?何のことだ。
とにかく私は、すぐそこにバーボンがいると知り、8号車を覗いた。
『……え…』
視界に入ったのは、バーボンと、
どうしてか、シェリーがいた。
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泉 - いつか続き見たいです! (2023年1月4日 20時) (レス) @page41 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - ………なんか変な終わり方 (2020年4月16日 23時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - なんか、可愛い (2019年6月8日 9時) (レス) id: 8fa060f4ff (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - レンちゃんがコナン好きってこともすごく伝わる内容でした。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 言葉の繋げ方が相変わらず上手すぎてうらやまるやまです。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤月セレン | 作成日時:2019年6月3日 0時