21 ページ23
.
次の日、阿笠博士と名乗るひとの車に乗り、私たちはキャンプ場へと向かった。
後ろに5人はさすがにキツいから、哀ちゃんと歩美ちゃんが助手席に乗っている。
私も助手席がいいなあ…
「Aちゃんも来られて良かったですね!」
「メシの人数分増えたしな!」
「もう元太くん、ご飯のことしか考えてないの?」
歩美ちゃんたちがそう話しているのを耳にしながら窓の外を見ていると、左隣にいるコナンくんが話しかけてきた。
「ねぇAちゃん。その首、どうしたの?」
『え?』
はっと気が付く。
前の任務の時に、あの男が私の首を締めた際に爪がくい込んで傷がついてたみたいだ。
『葉っぱで、切っちゃったの』
「…そうなんだ!ボクも気を付けるね」
とっさに出た言葉だけど、なんとかごまかせたかな。
首元を触りながらそう思っていると、助手席にいる歩美ちゃんがこっちを振り返って、何かをコナンくんに渡した。
「はいこれ!コナンくんとAちゃんの分!」
「ん?ミステリートレイン…パスリング?」
何かとコナンくんの手元を覗くと、彼は持っている2つの指輪の内の1つを私にもくれた。
見れば、確かにミステリートレインと書いてる。
「Aちゃんには言いそびれたんですが、来週みんなで乗るベルツリー急行のパスですよ!」
「普通の列車とは違うんだって!」
『へぇ…楽しそう』
「だろだろ!」
来週は、何も仕事は入ってなかったはず。じゃあ私も参加できそう。
少し興味が湧き、手の中にあるパスリングをじっと見つめた。
.
610人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
泉 - いつか続き見たいです! (2023年1月4日 20時) (レス) @page41 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - ………なんか変な終わり方 (2020年4月16日 23時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - なんか、可愛い (2019年6月8日 9時) (レス) id: 8fa060f4ff (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - レンちゃんがコナン好きってこともすごく伝わる内容でした。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 言葉の繋げ方が相変わらず上手すぎてうらやまるやまです。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤月セレン | 作成日時:2019年6月3日 0時