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ていうか、さっきの大きな音は何。もしかして扉ぶち壊しちゃったの?

そう思っていると、男が喚く。




「おい動くんじゃねえ!さもないと__ぐふぉっ!?」


「さもないと…なんですか?」




見えない速さで、あっという間に男をねじ伏せるバーボン。

その表情は、穏やかそうに見えて怒ってる。

…うん。あれ怒ってるなぁ。




『バーボンって、そんなに武闘派だっけ。イメージ無いんだけど…』


「はは、そうかい?それより首、大丈夫?」


『う、うん…なんとか』




首をさすりながら、気絶した男を見下ろす。

すると、バーボンが部屋のテーブルに置いてあるものに気付き、眉をひそめた。




「…危なかったな。これ、睡眠薬だ」


『えっ…もしかして』


「あぁ。君にジュースを出そうとして、それと一緒にこの睡眠薬を入れるつもりだったんだろう」




…怖い。

睡眠薬で何する気だったのかな、と考えているとバーボンが再び口を開く。




「…あのまま、僕が来なければどうなっていたと思う?」


『え?うーん…いたぶられて、最後には殺されてたかも?』




そう言った直後、彼のオーラが変わった気がした。




『……?ばーぼ、』


「甘いですね…1から教えましょうか?」


『わっ…!?』




理解するのに5秒遅れた。

気が付けば、私の視界には天井と、彼の顔。




『え、ど、どういう…』


「ほとんどの大人は、テネシーのような子供にこういうことはしません。でも、今日のターゲットみたいな大人も居るんですよ…」




__自覚、持ってくださいね?


怪しく笑いながら、私の頬に触れる。

バーボンの目は、完全に任務中の時と同じ目をしていた。




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- いつか続き見たいです! (2023年1月4日 20時) (レス) @page41 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - ………なんか変な終わり方 (2020年4月16日 23時) (レス) id: d4c94e9a80 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - なんか、可愛い (2019年6月8日 9時) (レス) id: 8fa060f4ff (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - レンちゃんがコナン好きってこともすごく伝わる内容でした。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - 言葉の繋げ方が相変わらず上手すぎてうらやまるやまです。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤月セレン | 作成日時:2019年6月3日 0時

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