【鬼滅の刃】視界がうるさい。

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一難去ったあとの宇髄家までの帰り道。

宇髄天元の肩の上に担がれてる私氏ですどうも(白目)。



深い傷はなかったものの浅い傷がたくさんあるせいで手足血塗れである。

人の服を血で汚すのに抵抗があるし、そもそも人に頼るのはあんまり好きではないため『先帰ってください』と今更の猫被りで言ってみたところ足元がおぼつかなくて担がれたんだがどうしてくれよう。





『(……肩ガッツリしてて安定感パネェ)』





認めたくないけどどことなく落ち着くのが本音である。ちょっと腹立つ。

しかも久しぶりに体動かして神経集中させたからか眠気が……





｢つーかよ、お前何？キャラ変的な？｣

『なっ、なんのことですかね』

｢猫被り？｣

『(1番ツッコまれたくなかったことだああああ)』





これもしかしたら寝れるんじゃね、と半分目を閉じかけていたのに、予告無しの爆弾が思いっきり投下された。眠気なんて吹っ飛んだ。

明日の朝になったらさり気なく猫被り復活しようと思ってたのに！やっぱりバレてた！！！

まああれだけやらかしたらバレますよねー……ですよねー……。もう溜息しか出ない。全世界から私の素の記憶消したい。





｢おいどうなんだよ｣

『……』

｢無言は肯定、だな｣

『(笑ってんじゃねぇよこの確信犯め)』





なんだろう、出会ったときからこいつにはとことん狂わされてばっかりだ。

刀持ってることも1度もバレたことなかったし。

暗殺の仕事をしていても、家出してからも素が出ることなんてほぼほぼなかった。

今回に限っては戦闘が久しぶりな上に攻撃くらいまくって、あまり冷静に考えれなかったってこともあると思うけど……。



まあ過去のことを考えても仕方ない。どうにもならない。

素がなんだのと言う前に、私が出て行くのが最善の方法であるし手っ取り早い。





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