【鬼滅の刃】視界がうるさい。

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｢あら、それ日輪刀じゃあないのね｣

『(ド派手野郎も言ってたやつだ。教えとけよクソったれえええ！！)』





ニチリントウとかマレチとか知らないっつの！

｢まぁいいわ。随分待ったもの｣という言葉を最後に氷室さんは不気味な笑みを浮かべたまま私に襲いかかってきた。



ご自慢らしい爪で切り裂こうとしてくるが、それを刀で捌いたり躱したりして全て避ける。

刀と爪がぶつかり合う音が辺りに響く。

これまじで暗殺してたときと変わんないな。

しばらく攻撃を流し続けていると、氷室さんは苛立ちの表情を見せた。





｢あんたただのガキじゃないのね、面倒臭い！早く喰わせなさいよ！！｣

『誰が喰われてやるか』





相手の一瞬の動作から次の動きを予測し見極め、最低限の動きで避けたり捌いたりしていく。

当たらない攻撃に対して｢くそ……ッ！｣と悔しそうな顔をする氷室さんに、私は冷静に告げた。





『当たらないのは遅いからだよ。あと攻撃パターン単調すぎ』

｢ッ！黙れ！お前を喰ったら強くなれるの！｣





どうやら氷室さんを怒らせてしまったらしい。あは。攻撃が一段と鋭く、重くなる。

……まあこの程度ならへっちゃらだけど。

もう殺しはしないと決めたのに、いっそのこと殺してもいいかと自然に思えてくる自分の思考が怖い。

でも避けるだけだったらいつか私が劣勢になるかもしれない。これは、





『(止むを得ない、かな)』





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