【鬼滅の刃】視界がうるさい。

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父さんは恐らく訓練中以外では私に1番甘かった。才能があるってだけだったんだけど。正直こんな才能いらなかった。

それに嫉妬した母さんと姉ちゃんが、終いには私を殺そうとしたし。

この家族に本当の愛情なんて1ミリもない。



まあ結局母さんと姉ちゃんは仕事先で死んじゃったっけ。それになんとも思わなかったけれど。

むしろ自分の命を脅かす危険因子が減って安堵したくらいだ。

しばらくして次男の兄ちゃんも仕事でヘマして殺された。兄ちゃんがしたようなヘマは絶対にしないでおこうとだけ思った。

自分でも思う。ほんと捻くれてんな、と。



生き残っている長男の兄ちゃんと三男の弟の性格は真反対だ。

兄ちゃんはまるで父の生き写しのような人。

弟は人を殺すことを躊躇うような優しい子。嫌々仕事をしていた。唯一の私の理解者だった。

……でも、弟から見た私は違っていたかもしれない。





父さんから、あの世界から逃げてきたからには、表の世界でしか生きていくしかない。

かと言って、今までやってきたことをなかったことにして真っ直ぐ前を向いて歩く度胸は私にはない。

過去に縛られながら、一生2つの世界の狭間で生きていかなければならないのだ。





私の手はあまりにも醜く染まりすぎた。





▽大正コソコソ話

夢主ちゃんがいろいろ考えてしまうのはやっぱり過去の環境のせい。早く抜け出したいけどまだどうしても抜け出せない。幼いのにひたすら葛藤してる夢主……。

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