今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:5,869 hit
小｜中｜大
３個目 ページ3
#3
「........で？」
「そんな急かさないでよ」
「急かしとらんやろ」
ちゃっかり家に入り込み、ちゃっかりくつろぎモードの彼女。橘A。
女子のくせしてあぐらで座っている姿を見ると、なんとも不思議な感覚になる。
(ここ、俺の家だよな)
しかも、俺が使っていたクッションの上で。
Aは右手にぶら下げていたコンビニ袋の中から缶ビールを取り出して。
なんともオッサンらしい声を出した。
「どうやって帰るんだよ」
彼女は基本車で移動をしているから。
「いいの」
「なにが」
「今日はここに泊まる」
「アホなん？」
しれっと真顔で爆弾発言を叩き落とした。
これ美味しい、なんておつまみを取り出す始末。
「お願い！一生のお願いっ」
「一生のお願いをビール持ちながら言うなよ」
普段からこうやって突然家にやって来ることはあったけど、さすがに泊まらせることまではなかった。
その理由はただ一つ。
「なんでここなんだよ.....卓さんは？」
「...き、.......れた」
「は、聞こえん」
落とされた二つ目の爆弾発言には、
さすがに言葉を失った。
「浮気...された.......かも」
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななせ | 作成日時：2017年10月5日 21時
