Beaming . (ページ30)

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あれから撮影は順調に進み
2週間程前に無事クランクアップを迎えた。

相変わらず宮嶋さんには執拗いくらい絡まれたけど
どうにか躱し続けて結局何事も無く終わった。

... と、思っていたのに。

途切れる事無く来るメールを無視もできず
何故か連絡を取り合う日々が続いている。

そんなに話し相手が居ないのか。
それともあまりにも暇なのか。
いずれにしても面倒すぎるのでやめてほしい。

橋「どしたのお嬢さんほっぺ膨らんでるよ」
「んひひ、やめて〜」

スマホの画面を見ながら顔を顰めていると
不意に伸びてきた涼ちゃんの両手。
私の頬を包んでむにむにしてくるから笑ってしまう。

髙「イチャイチャすんなよー」
「僻みだ。モテないからって」
髙「モテるわ！」

狩「最近ずっとスマホ見てんじゃん。何、彼氏？」
作「は？無理無理」
「違うから！そんな訳無いの分かってるでしょお」

私は返信内容を考えるのに時間がかかるタイプだから
皆に怪しまれるくらい長時間スマホを見ていたらしい。

... そもそもそんなに頑張って返信する必要無いよね。
うん。忙しいとか何とか言って。
返ってこなかったらあっちも飽きて終わるでしょ。

瑞「 ... ねえもしかしてさ。あの人？」
「ん？あの人？」
瑞「宮嶋さん」
「あぁ、そうだよ。なんかめっちゃメール来るの」

ほら、と何気にトーク画面を見せると
途端にドン引きし出す5人。

髙「ガチじゃん！」
狩「超狙われてるって」
橋「え、誰それ」

瑞「この前のドラマでAが共演してた人」
作「みずっくんも1回共演してたよね？」
瑞「うん。でも俺とAじゃ全然態度違ったから」

「 ... え。狙われてるの、わたし」

初めて知った。

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