Beaming . (ページ11)

今日:44 hit、昨日:85 hit、合計:41,420 hit

大人だもんページ11

.

スタッフさんから呼ばれて少し出ていた楽屋に戻ると
出た時と変わらず涼くんの姿だけが無い。

「涼くんは？」
狩「分かんない。戻ってきてないよね？」
髙「うん。ちびジュと喋ってんのは見た」

探しに行こうと思って進みかけた足を止める。
少し考えた後で瑞稀くんが寝てるソファへ座った。

狩「あれ、行かないの？」
髙「いつも迷子の子供みたいに"涼く〜ん"って
泣きながら探しにいくじゃん！」

「泣いてないし！！」

狩「迷子の子供は否定しないんだ」

弄られるからにこにこしている作ちゃんの隣に避難。

作「俺呼んでこよっか？」
「いいの。ちびっ子になら涼くん貸してあげる」

髙「おお成長してるわ」
狩「大人になったな」
「猪狩は年下でしょ！」

ケラケラ笑うそやゆとに言い返して
涼くん居ないなら寝ようと目を閉じる。

気を使って話すボリュームを小さくしてくれた2人と
ブランケットをかけてくれた作ちゃん。
これでいつもは秒で寝れるのになんだかできなくて。

髙「お、はしもっちゃんおかえり〜」
橋「おつー」
狩「あそこでふて寝してる人いるけど」
橋「え？ A？」

しっかりこの会話も聞こえてるけど
恥ずかしくて顔を上げられない。余計な事言うな猪狩！

橋「何で拗ねてんの〜」
「 … 拗ねてない」
橋「んふふ、起きてたでしょ」

涼くんの大きな手に撫でられて目を開ける。
嬉しそうに笑うからつられて笑ってしまった。
ぐりぐりと頭を涼くんの手に押し付ける。

髙「まじで子供じゃん」
狩「むしろ飼い犬みたいな」
「大人だもん」

橋「よしよし、大人だって甘えていいんだよ〜」
「涼くん大好き。結婚する」
橋「結婚はちょっと約束できないかなあ」
「リアルな返しやめて！」

.