９％ ページ10
.
“はい、じゃあ端っこの人から自己紹介していこ〜！”
“ちょっとお前声でかい、気合い入りすぎ笑”
仕事終わり、飲み会、おいしいご飯
これだけ聞けば楽しい場のはず
“合コン”という言葉を除けば、の話だが。
「Aです、おいしいご飯食べるのが好きです。」
“ちょっとAちゃん、それ趣味って言わなくな〜い？笑”
「あ、違いました？笑」
そうです、この猫なで声の女の人は例の先輩です
わたしのこと引き立て役で呼んだこと知ってるんだからな！？
断れない私も私だけど！！！
女って奴は自分より地味な女をセッティングしたくなるらしい
仲良くもない私を誘うの嫌じゃないのかしら…
今回のお相手の方はレベルが高いとのことで。
絶対これ誰が目当てだとか、後で揉めるやつじゃん…
やだやだ…
“えーと、じゃあこっちも自己紹介するね！
端から行くか！永瀬！”
『え、俺からっすか。
……永瀬廉です、趣味は夜に公園でお酒を飲むことです。』
“え〜なにそれエモい〜！”
先輩の高い声が響く
へーー、私と同じ趣味の人がいたもんだ
え、
待て待て、？
今、永瀬って言った？
メニュー表しか見ていなかった顔を上げるとそこには
つい昨日見たはずの彼の姿があった
「えっ」
“Aちゃん？どうした？？”
今あんたが喋るところじゃないだろみたいな顔で見られる始末
「あ、なんでもないでーす」
嘘でしょ、同一人物？？？
頭の中の？が消えないまま時間だけが過ぎていった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ふぅーーーー、疲れた」
盛り上がる場を抜けてお手洗いへ立ったのはいいが
戻る気力がなくなってきている
外の空気でも吸いたくて、バレないようにそーっと外に出る
「……あ」
『おー、お疲れ様っす』
「なんでここに？」
『え、疲れたから。一服してきまーすって出てきた。』
「たばこ吸うんだ？」
『吸わないよ、嘘ついてきた笑』
意外と気づかれないもんやなーと無邪気に笑う姿は、
あの公園で会う、いつもの彼だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｒｏｎ(プロフ) - ナポリタンさん» 約1年ぶりの更新となってしまい、申し訳ありません(;_;) 楽しんでいただけるよう頑張ります！ (7月7日 20時) (
レス) id: 3e2d527f38 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - ありがとうございます！あー待ってここからの展開マジ気になるんだが笑笑 (2022年8月28日 7時) (レス) @page10 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
ｒｏｎ(プロフ) - ナポリタンさん» コメントありがとうございます！更新しましたのでぜひご覧下さい ^^ (2022年8月27日 16時) (レス) id: 3e2d527f38 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - 更新待ってます！ (2022年8月15日 13時) (レス) @page9 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｒｏｎ | 作成日時：2022年8月10日 11時
